【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年10月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック10月号の主な内容】

表紙 少年時代のモーツァルト

特集 クラシック神童伝説

 将棋の藤井聡太四段は、プロデューから公式戦負けなしで29連勝という最多連勝記録を打ち立てました。まだ中学3年生の15歳(記録当時は14歳)で、「藤井ブーム」を巻き起こしました。彼は将棋界の神童の一人でしょう。
 クラシック音楽界にも神童はたくさんいます。世の中は「神童も二十歳過ぎればただの人」という人がほとんどですが、天才ゆえに神童だったという作曲家を代表するのはやはりモーツァルト。驚くべき才能の逸話は多く残されています。3歳で鍵盤から和音を探し当て、5歳で作曲。6歳で皇帝の御前演奏をし、習ったことのないヴァイオリンで弦楽四重奏に参加、つかえずに演奏した、などなど。実際に5歳のときの作品は5曲あります。かつて最初の作品とされていたメヌエット ト長調は8歳のときの作品ですが、バッハ研究家の磯山雅氏は「統一と多様のバランスに風格され漂っている」と評します。モーツァルトにまつわる伝説の数々は、父レオポルドがモーツァルトを姉ナンネルとともにヨーロッパ中を連れ回って宣伝に努めたことでより広まりました。
 ベートーヴェンは一般には大器晩成型の作曲家としてとらえられているのではないでしょうか。1770年生まれのベートーヴェンがピアニストとしてデビューしたのは78年、7歳のときで(演奏会ポスターには6歳となっているが)、やはり神童だったのです。13歳のときにピアノ協奏曲を作曲するなど、10代でいくつかの作品を書いていますが、92年にウィーンに移り、その後7年間は、もっぱら優れたピアニストとして活躍しました。交響曲第1番を書いたのは1800年です。その後、数多くの傑作が生まれます。
 演奏家では、指揮・ピアニストのダニエル・バレンボイム。1954年、ザルツブルクでフルトヴェングラーと出会い、ベルリン・フィルへの出演を依頼されました。このときバレンボイムは11歳。フルトヴェングラーは「11歳のバレンボイムは驚異の才能を持つ」とコメント。瞬く間にその名前は広まりました。先頃なくなったロリン・マゼールも早熟でした。5歳でヴァイオリンを始め、7歳で指揮に取り組んでいます。そして8歳のとき、ニューヨーク・フィルを指揮してデビュー。11歳のときには、トスカニーニに招かれ、NBC交響楽団を指揮。「マゼールが幼い頃から指揮者として成功した理由も、オーケストラを完璧にコントロールできてしまう能力だった」と鈴木淳史氏。
 特集では「神童でなくても巨匠になった演奏家」としてカラヤンや朝比奈隆を取り上げています。
 他に、◎神童だった作曲家シューベルト、パガニーニ、ショパン、リスト、メンデルスゾーン◎神童から巨匠になった演奏家、ルービンシュタイン、ハイフェッツ、ホロヴィッツ、アルゲリッチ◎神童を生み出したソ連時代の音楽教育◎「子供のための音楽教室」を作った斎藤秀雄、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 三浦文彰 ヴァイオリン
 ヴァイオリンの若手のホープ。両親ともヴァイオリニストの音楽一家に生まれた。2009年、ハノーファー国際コンクールにて史上最年少で優勝。ウィーンで勉強を続けた。「ウィーンは音楽を勉強するには素晴らしい環境です。なにしろシュターツ・オーパーへオペラを観に行けば、毎日ウィーン・フィル(ウィーン国立歌劇場管弦楽団)を聴けるようなものですし、楽友協会のホールやコンツェルトハウス、アン・デア・ウィーン劇場などでは毎日のように、一流音楽家たちがコンサートをしていましたから」と話す。来年は全国12公演のコンサート・ツアーを行う。

BIGが語る 準・メルクル 指揮
 今年のパシフィック・ミュージック・フェスティバル2017(PMF)の首席指揮者を務めたドイツ出身の指揮者。PMFには5回目の登場になった。父はドイツ人、母は日本人のピアニスト。日本人の血が流れているから日本での仕事を大切にしている、という。NHK交響楽団や水戸室内管弦楽団など日本のオーケストラとの共演も多く、国立音楽大学の招聘教授を務めている。「音楽はこれからの世の中で重要な役割を果たすと思います。PMFにはいろいろな国の人たちが来ています。技術を学ぶことに加えて、国際的なことを学ぶ場なのです。参加者が自宅に帰って、日本がどんなに良かったか家族に話すでしょう。それは日本にとっても良いことだと思います」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年9月20日(水)発売の2017年11月号は「アメリカと音楽」を特集します

お楽しみに~