【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年4月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック4月号の主な内容】

表紙 プラシド・ドミンゴ。Kaori Suzuki

特集 オペラの虜 イタリア・オペラVSドイツ・オペラ

 オペラはイタリアで生まれたものだが、その後、イタリア・オペラとドイツ・オペラの2つの潮流が生まれた。特集ではオペラの魅力とともに、イタリア・オペラとドイツ・オペラの個性の違いを取り上げている。
 ドイツの作曲家はイタリアの先進的な音楽を学び、イタリア出身の指揮者はドイツ音楽を巧みに指揮する。イタリアとドイツの相互の関係は、長く続いてきた。桐朋学園大の西原稔教授は「異なる伝統にあるからこそイタリア人はドイツ音楽をドイツ人以上に禁欲的に肉薄しようと努めているように思われ、それがドイツ音楽に間違いなく新たな活性化をもたらしている。そしてドイツの楽団と聴衆は、イタリア人指揮者のもたらすこの活性化をおそらく待望しているのである」と両国の関係を解説する。
 オペラ史上の最初の作品はモンテヴェルディの「オルフェオ」。イタリア伝統の即興演劇コンメディ・デラルテの持つ喜劇性を取り込み、18世紀にはオペラ・ブッファが生まれた。その後、ロッシーニらのベルカント・オペラ、ドラマティックな発声技術を必要とするヴェルディ、そして写実的なヴェリズモ・オペラを生み出す。こうしたイタリアのオペラの歴史を記した水谷彰良氏は「フランス・オペラが象徴主義に至り、ワグネリズムがドイツ・オペラを交響楽的な音楽へ歌を溶解させたのに対し、イタリア・オペラは歌の芸術、感情のドラマとしてその命脈を保ってきた」という。
 特集の1つに、「オペラのキャラクターさまざま」というコーナーを作った。「イケメン」「悪党」「悲劇のヒロイン」「三枚目」という4つのキャラクターに典型的な役柄を音楽評論家にあげてもらっている。加藤浩子氏があげた「イケメン」は、ドン・ジョヴァンニ、「トスカ」のカヴァラドッシ、ローエングリン、「ドン・カルロ」のロドリーゴ、そしてお気に入りは「フィガロの結婚」のフィガロ。彼女にとってはフィガロとスザンナがベスト・カップルだそう。
 ほかには、◎ヴェルディVSワーグナー◎プッチーニVSR.シュトラウス◎オペラの名指揮者◎ミラノ・スカラ座とバイエルン州立歌劇場◎オペラの往年の名歌手と現役歌手◎バロック・オペラの復活と隆盛、などがある。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る プラシド・ドミンゴ テノール/バリトン
 “3大テノール”の1人、プラシド・ドミンゴが3月13日、東京国際フォーラムでコンサートを行う。しかも、現代の“ディーヴァ”ルネ・フレミングとのデュオ・コンサートで、聴衆の期待は高まっている。ドミンゴの声種はテノールだったが、近年はバリトンに拡大した。「昔からバリトンの役柄に魅せられてきました。テノールはヒーローであり、王子や若き恋人やロマンティックな役が多いのですが、バリトンはより深い歌声が要求されます」と話す。6年前にバリトンに転向し、現在ではオテロやシモン・ボッカネグラなど9役をレパートリーにしている。「ミルンズ、ライモンディ、カップッチルリら素晴らしい歌手たちと共演してきたことがいま、役に立っています。私は今でも毎日勉強しています。いろんな歌を聴き、新たな作品と対峙する。それが血となり肉となります。それを聴衆に届けたいのです」と話した。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 江崎友淑 オクタヴィア・レコード社長
 オクタヴィア・レコードのオーナーとして、また制作プロデューサー、録音エンジニアとして活躍している。ポニーキャニオンの制作ディレクターから独立、会社を立ち上げた。「音楽家にはコンサートと同じくらい録音が大切だということを知っていただきたいですし、最高の音楽を作りたいという気持ちは演奏家と同じですから、仕事をする上では意見をぶつか会ってでも後悔しないものを残したいですね」と話す。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


次号予告
2017年3月20日(月・祝)発売の2017年5月号は「フォルテピアノからピアノへ 楽器の発展と音楽」を特集します

お楽しみに~