【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年8月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック8月号の主な内容】

表紙 ボローニャ市立歌劇場で蝶々夫人を演じる林康子

特集 世界で活躍する日本人演奏家
 明治13(1880)年、文部省音楽取調掛(東京芸術大学の前身)が1期生を迎え入れた。以来。瞬く間にクラシックは日本に定着、たくさんの日本人音楽家が海外で活躍する時代になった。特集では日本を背負って海外に雄飛した先達から、いま現在、海外で活動している演奏家たちを紹介する。
 三浦環(たまき)は日本人で初めて海外で活躍したソプラノ。「蝶々夫人」の名とともに今日に伝えられている。1914年、イギリスに渡った環は、ヘンリー・ウッド卿のオーディションを受け、赤十字コンサートに出演。翌年、「蝶々夫人」でデビューする。イタリアでは作曲者プッチーニに招かれ、エンリコ・カルーソーとも共演した。声楽のトレーニングを受けずに、独学で学んだ環は、「蝶々夫人」2000回上演という大記録を打ち立てた。
 山田耕筰は日本人初の交響曲「かちどきと平和」を作曲、ベルリン・フィルやレニングラード・フィルを指揮するなど国際的な活動をした指揮者・作曲家。「赤とんぼ」の作曲者でもある。三菱財閥の岩崎小弥太の援助で1910年、ベルリンに留学、ベルリン芸術大学で作曲を学んだ。帰国後、東京フィルハーモニー会管弦楽部を組織、大正14年には現在のN響につながる日本交響楽協会を、近衛秀麿とともに組織した。
 戦後は、指揮では渡邉曉雄、朝比奈隆、岩城宏之、小澤征爾、若杉弘らが続々と海外に新天地を求めていった。若杉の父親は日米開戦時の駐米公使、若杉豊。慶応大学を中退して東京芸大に学んだ。N響、読売日響を経て、ケルン放送響首席指揮者、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督などを務めた。「歌劇場というものがなかった日本のオペラ界で、彼こそは、オペラ上演や運営に堪能な最初の日本人指揮者」(音楽評論家、東条碩夫氏)。
 今では、4月に7年ぶりにベルリン・フィルを指揮した小澤、リヨン歌劇場の大野和士、沼尻竜輔ら指揮者、内田光子を筆頭に児玉麻里、小川典子、河村尚子らピアニスト、ヴァイオリンの堀米ゆず子や五嶋みどり、庄司紗矢香、ヴィオラの今井信子、声楽の藤村実穂子や中村恵理、ベテランから若手まで多くの日本人が世界の第一線で活躍している。
 特集は他に、◎日本人指揮者の登竜門、ブザンソン国際指揮者コンクール◎日本人にとって海外留学とは何か◎ベルリンで活躍する日本人音楽家◎日本人ハーフの演奏家たち◎日本を愛した外国人演奏家、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 林康子 ソプラノ
 イタリア・デビューがミラノ・スカラ座の「蝶々夫人」。プッチーニ、ヴェルディ。モーツァルトでスカラの舞台に立つという偉業を成し遂げた日本を代表するソプラノ。活躍は世界中に及び、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、プラハ国立歌劇場、ロイヤル・オペラ、バルセロナ・リセオ大劇場、シカゴ・リリック・オペラなどの檜舞台を“スター歌手”として駆け巡った。声楽の勉強のスタートは遅かったが、努力はイタリアに留学して花開いた。スカラ座研修所時代、大テノール、ディ・ステファノが生徒みなの前で「ヤスコのように歌いなさい」と言ってくれた。「イタリアで歌うことは本当にうれしかったです。私のイタリア語を分かってくれて、お客様が私の歌に涙してくれるのです。本当に歌いがいがあると思いました」と話す。


特別企画 NHK音楽祭2016が10、11月に開催
 秋の恒例イベントとなった音楽祭は、今年も多彩なオーケストラとプログラムで話題を集めそうだ。「偉大な芸術家たちへ」と題されメモリアル・イヤーがテーマとなっている。ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管はシェイクスピア没後400年で、ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」を。武満徹没後20年で「マイ・ウェイ・オヴ・ライフ」を演奏するのはソヒエフ指揮N響。そしてハーディング指揮パリ管は、ブリテン没後40年として、パドモアを独唱に迎え「セレナード」などを演奏する。ブルックナー没後120年で交響曲第7番を取り上げたのはトーマス指揮サンフランシスコ響。ユジャ・ワンがショパンのピアノ協奏曲第2番を披露する。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 斎藤雅広 ピアノ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年7月20日(水)発売の2016年9月号は「革命・戦争から生まれたクラシックの名曲」を特集します。

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年7月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック7月号の主な内容】

表紙 サントリーホール

特集
サントリーホール30周年 オーケストラと世界のホール
 サントリーホールは、東京で初めてのクラシック・コンサート専用ホールとして1986年に開館した。こけら落としは10月12日、サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団の演奏によるベートーヴェン「第九」だった。サントリーホールの形式は、ステージを客席が、ブドウ畑が段々状に連なって囲んでいるようなヴィンヤード型。ちなみにステージが端にあり長方形の箱のようなホールはシューボックス型という。なぜヴィンヤード型になったのか。それはカラヤンのアドヴァイスの影響が大きい。ベルリン・フィルが本拠としているベルリンのフィルハーモニーも同じヴィンヤード型なのだ。当時、サントリー社長だった佐治敬三氏はヨーロッパ各地のホールを視察するためベルリンを訪れた。サントリーホール・エグゼクティブ・プロデューサーによると、カラヤンは佐治氏に「良い音楽を聴こうと思えば、今では再生装置が良くなってきているから家ででも聴くことができる。しかし、聴衆がわざわざコンサート会場に足を運ぶということは、そこでしか聴けないものを体験しにくるのです。だから私は、オーケストラを真ん中に置いて、聴衆と一体となって音楽をしようと思ったのです」とヴィンヤード型が現代のコンサート会場にいかにふさわしいかを説明した。佐治は膝をポンと叩いて「ああ、なるほど、ほな、そうしましょ」と答えたという。真鍋氏は、「カラヤン新企画」の中で経緯を綴っている。
 サントリーホールは現在、7つのオーケストラが定期演奏会を開いている。オーケストラとホールの関係は切っても切れない。ウィーン・フィルの本拠地はムジークフェライン(楽友協会)。別名「黄金のホール」と呼ばれるこのシューボックス型のホールは1870年に竣工した。ウィーン・フィルはウィーン宮廷歌劇場管弦楽団に所属する団員たちが、自主的にオーケストラ・コンサートを開くために1842年に創設された。ヨーロッパ文化史研究の小宮正安氏は「ブラームスによせブルックナーにせよマーラーにせよ、彼らは楽友協会でウィーン・フィルが演奏する響きを想定して交響曲や管弦楽曲を書いている。そんな彼らの曲を主要レーパートリーとしてゆく限り、ウィーン・フィルは唯一無二のオーケストラであり続ける」と記す。
 他にも、ベルリン・フィルとベルリン・フィルハーモニー、コンセルトヘボウとロイヤル・コンセルトヘボウ管、ゲヴァントハウスとライプチヒ・ゲヴァントハウス管、ボストン・シンフォーとボストン交響楽団など、世界の名ホールと一流オーケストラの関係を特集している。
特集は他に、◎ロームシアター京都とローム ミュージック フェスティバル◎パリの新コンサートホール攻勢◎ドイツの抱えるホール問題◎ニューヨークの誇り高き2つのホール◎イギリスのコンサートホール◎関西のホールとオーケストラ◎東京文化会館と東京都交響楽団、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 徳永二男 ヴァイオリン
 1966年、まだ桐朋学園に通っていた19歳の徳永二男は当時最年少で、東京交響楽団のコンサートマスターに就任した。以来、今年で楽壇生活50周年を迎える。76年にNHK交響楽団のコンサートマスターになり、94年に退団。96年から宮崎国際音楽祭総合プロデューサーを務め、現在は音楽監督になっている。今年、70歳になるが、いまも精進し続けている。自分より若い音楽家から学ぶことが多いと話す。「三浦文彰君は私の弟子ですが、今の私の目標なのです。文彰から教わることもあります」と謙虚な姿勢を崩さない。


特別企画 日本音楽財団ストラディヴァリウス・コンサート
 ヴァイオリンの名器ストラディヴァリウスを世界中の優れた演奏家に貸与している日本音楽財団。9月に楽器貸与者13人が集い、ストラディヴァリウス・コンサート2016を開催する。そのうちの1人、1736年製の「ムンツ」を使っている有希・マヌエラ・ヤンケは「ストラディヴァリウスは一筋縄ではいきません。人間味があるのです。簡単には相手に染まらない女性、ディーヴァ(女神)のように思えます」と楽器の魅力を語る。コンサートは9月6、12、13日にそれぞれ、大坂・フェスティバルホール、福岡・アクロス福岡、東京・サントリーホールで行われる。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 上野通明 チェロ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年6月20日(月)発売の2016年8月号は「日本人音楽家の実力」を特集します。


お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年6月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック6月号の主な内容】

表紙 「ロメオとジュリエット」フランク・ディックシー画

特集
文豪とクラシック シェイクスピア没後400年

 今年はシェイクスピアが亡くなって400年になる。シェイクスピアの劇作はクラシックにも大きな影響を与え、オペラ化された作品は300曲にもなるという。管弦楽、バレエなども合わせると数え切れないだろう。
 オペラで最も知られているのはヴェルディの3作品。「マクベス」「オテロ」「ファルスタッフ」。「マクベス」はヴェルディの「最愛の作品」で、10作目のオペラ。1847年に初演された。原作の改作が当たり前だった当時、イタリア・オペラとしては珍しくほとんど原作に忠実にオペラ化された。ロッシーニにも「オテロ」があるが、こちらは原作とはかなり隔たっている。ヴェルディの「オテロ」の初演は1887年。「ドラマの中に投げ込まれる快感が、初めから終わりまで驚異的な緊張感とともに続く」と音楽評論家の加藤浩子氏。「ファルスタッフ」はヴェルディ最後のオペラで、レパートリーに残っている唯一の喜劇。指揮者リッカルド・ムーティが「コシ・ファン・トゥッテ」とともに「無人島に持って行きたいオペラ」にあげている。
 なぜヴェルディはそこまでシェイクスピアに魅了されたのか。河合祥一郎・東京大学教授は「ヴェルディはシェイクスピアを深く理解していたようだ。おそらくシェイクスピアに自分と同じものを感じていたのではないだろうか。どちらも壮大な人間ドラマを描くスケールの大きな芸術家だ」と記している。
 ドイツの18、19世紀の文豪といえばゲーテとシラー。ゲーテのほうが10歳年上で1749年生まれ。シラーは1805年、ゲーテは長生きし1832年に亡くなった。2人は親友で、ゲーテはシラーが亡くなると「自分の存在の半分が失われた」と嘆いている。
 ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」の第4楽章「歓喜の歌」はシラーの詩が使われている。「すべての人々は兄弟となる」と人類の絆と愛を歌っており、ベートーヴェンの思想でもあるのだろう。シラーの劇作もヴェルディがオペラ化している。「ルイーザ・ミラー」「ドン・カルロ」「オルレアンの少女」などがある。ゲーテは、詩人で劇作家であるばかりでなく自然科学者、そして有能な政治家でもあった。ゲーテの「ファウスト」は作曲家を刺激し、たくさんの作品が生まれた。シューベルト「糸を紡ぐグレートヒェン」、ベルリオーズ「ファウストの劫罰」、シューマン「ファウストからの情景」、リスト「ファウスト交響曲」など名だたる作曲家が創作の糧とした。
 このほか、特集は◎「ロメオとジュリエット」の作曲家たち◎シェイクスピア劇の音楽と同時代の作曲家◎オペラのリブレットと台本作家の仕事◎ワーグナーが文学から得たこと◎マーラーと文学◎チャイコフスキーとロシア文学◎日本文学とオペラ、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る サイモン・ラトル 指揮
 5月にベルリン・フィルと来日、ベートーヴェン・チクルスを行うサイモン・ラトル。芸術監督兼首席指揮者を2017/18年シーズンで退任することが決まっており、今回の来日が両者の組み合わせの最後になるかもしれない。公演前日の5月10日に発売される「ベートーヴェン交響曲全集」の特典映像「ラトル、ベートーヴェンを語る」の一部抜粋を掲載している。ラトルは「全曲を演奏してみて分かったのは、このチャレンジに終わりはないということです。ベートーヴェンには多くの真実が隠されていますが、どの解釈が絶対的に正しいということはないのです」などと語っている。

小澤征爾、7年ぶりにベルリン・フィルに帰還
 小澤征爾が4月8日と10日に行われたベルリン・フィルの定期演奏会を指揮した。食道がんの手術と療養生活を経て、日本では指揮活動を再開していたが、ベルリン・フィルには7年ぶりの登場となった。また今年は、小澤が1966年にベルリン・フィルにデビューしてちょうど50年の記念の年。演奏会の前日、ベルリン・フィルは小澤に名誉団員の称号を与え、フルトヴェングラーの書き込みがある「トリスタンとイゾルデ」のスコアを贈った。コンサートで指揮したのはベートーヴェンの「エグモント」序曲と「合唱幻想曲」。終演後は満員の聴衆から喝采が浴びせられた。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 田部京子 ピアノ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年5月20日(金)発売の2016年7月号は「サントリーホール30周年と世界の名門ホール」を特集します。


お楽しみに~

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