【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年11月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック11月号の主な内容】

表紙 レナード・バーンスタイン

特集 移民文化とアメリカの音楽

 人種のるつぼといわれるアメリカ。さまざまな国からの移民で成り立っている。彼らが持ち込んだ文化を自国流に育んできた。クラシック音楽もその1つ。当初はヨーロッパからの移民が主流だったため、アメリカにおいてもクラシックを聴きたいという欲求は当然のことだ。ニューヨーク・フィルの設立は1842年。ウィーン・フィルが最初の演奏会を行った年と同じである。
 ロシア革命を契機に多くのロシア人がアメリカに渡り、亡命した。ホロヴィッツ、ハイフェッツらはアメリカに移り住み、世界的に活躍することになる。20世紀を代表するピアニスト、ホロヴィッツは1903年、ウクライナ生まれ。28年にアメリカ・デビューをし、40年には定住する。ハイフェッツは1901年、リトアニア生まれ。17年にカーネギーホールにてデビュー。25年にはアメリカの市民権を獲得した。1873年生まれの作曲家ラフマニノフは1918年にアメリカに渡ったが、作曲意欲は減退し、あまり作品を残さなかった。それでも大ピアニストとして活躍した。また、ルービンシュタインは1887年生まれのポーランド人。1906年にアメリカにデビューした。「ルービンシュタインの気さくにファンに接するオープンな人柄、明るく前向きな演奏、幅広いレパートリー、美しいステージでの姿などがアメリカ人の心をとらえた」と音楽評論家の伊熊よし子氏。
 先にあげたニューヨーク・フィルをはじめ、実力と伝統を誇るトップ5のオーケストラを「ビッグ5」と称する。ほかにボストン交響楽団、倒産から立ち直ったフィラデルフィア管弦楽団、ショルティの印象が強いシカゴ交響楽団、セルが鍛え上げたクリ-ヴランド管弦楽団がビッグ5。ボストン響は11月に音楽監督、アンドリス・ネルソンスとともに来日する。来日プログラムはマーラーの交響曲第1番、ショスタコーヴィチの交響曲第11番など。「マーラーは私がボストン響と初めて出会った際に指揮した作曲家です(2011年、第9番を指揮)。バーンスタインが言ったと思うのですが、マーラーは1つ1つの音を演奏するために、100%力を尽くさなくてはいけません」と話している。
 ビッグ5以外、アメリカ50州の主なオーケストラの名前(知名度の高い団体は音楽監督の名前も)を地図とともに掲載している。
 他に、◎アメリカの音楽を豊かにした歌い手たち◎パデレフスキとアメリカ◎ロシアとアメリカ音楽◎アメリカの巨人バーンスタイン◎アメリカで遊飛した小澤征爾◎アメリカのオーケストラの経営・財政、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 中嶋彰子 ソプラノ
 ウィーン・フォルクスオーパーなどで活躍してきた中嶋彰子。いま両親が移住した群馬県で「農楽(のうら)塾」というアカデミーを開いている。歌のレッスンはもちろんだが、合宿をしながら畑や田んぼで農業を行っている、「最初はミミズを見ただけで、帰りたい、なんて泣いちゃう子もいますけれど、何日かいて畑仕事などもしているうち、殻を破れるときが来るのです。人もきっと野菜などと同じで、いい土を作り、耕し、種を蒔き、水や太陽のバランスを考えながら育ててあげることが大事です」と話した。

BIGが語る アンドリス・ネルソンス 指揮
 11月に来日公演を行うボストン交響楽団の音楽監督。ボストン響が音楽監督と来日するのは小澤征爾以来18年ぶり。ボストン響は毎夏、タングルウッドでタングルウッド音楽祭を開催している。ネルソンスのインタビューは音楽祭最後の第九公演の翌日行われた。ラトビア生まれで、バーミンガム市立交響楽団音楽監督などを経て、2014年、現在のポストに就いた。また今シーズンからライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督も兼務する。「指揮者が要求することのみやればいい、とオーケストラに思わせることは、音楽にはよいことではありません」と話している。


このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


次号予告
2017年10月20日(金)発売の2017年12月号は「一歩先の学び直し 管弦楽曲&指揮者」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年10月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック10月号の主な内容】

表紙 少年時代のモーツァルト

特集 クラシック神童伝説

 将棋の藤井聡太四段は、プロデューから公式戦負けなしで29連勝という最多連勝記録を打ち立てました。まだ中学3年生の15歳(記録当時は14歳)で、「藤井ブーム」を巻き起こしました。彼は将棋界の神童の一人でしょう。
 クラシック音楽界にも神童はたくさんいます。世の中は「神童も二十歳過ぎればただの人」という人がほとんどですが、天才ゆえに神童だったという作曲家を代表するのはやはりモーツァルト。驚くべき才能の逸話は多く残されています。3歳で鍵盤から和音を探し当て、5歳で作曲。6歳で皇帝の御前演奏をし、習ったことのないヴァイオリンで弦楽四重奏に参加、つかえずに演奏した、などなど。実際に5歳のときの作品は5曲あります。かつて最初の作品とされていたメヌエット ト長調は8歳のときの作品ですが、バッハ研究家の磯山雅氏は「統一と多様のバランスに風格され漂っている」と評します。モーツァルトにまつわる伝説の数々は、父レオポルドがモーツァルトを姉ナンネルとともにヨーロッパ中を連れ回って宣伝に努めたことでより広まりました。
 ベートーヴェンは一般には大器晩成型の作曲家としてとらえられているのではないでしょうか。1770年生まれのベートーヴェンがピアニストとしてデビューしたのは78年、7歳のときで(演奏会ポスターには6歳となっているが)、やはり神童だったのです。13歳のときにピアノ協奏曲を作曲するなど、10代でいくつかの作品を書いていますが、92年にウィーンに移り、その後7年間は、もっぱら優れたピアニストとして活躍しました。交響曲第1番を書いたのは1800年です。その後、数多くの傑作が生まれます。
 演奏家では、指揮・ピアニストのダニエル・バレンボイム。1954年、ザルツブルクでフルトヴェングラーと出会い、ベルリン・フィルへの出演を依頼されました。このときバレンボイムは11歳。フルトヴェングラーは「11歳のバレンボイムは驚異の才能を持つ」とコメント。瞬く間にその名前は広まりました。先頃なくなったロリン・マゼールも早熟でした。5歳でヴァイオリンを始め、7歳で指揮に取り組んでいます。そして8歳のとき、ニューヨーク・フィルを指揮してデビュー。11歳のときには、トスカニーニに招かれ、NBC交響楽団を指揮。「マゼールが幼い頃から指揮者として成功した理由も、オーケストラを完璧にコントロールできてしまう能力だった」と鈴木淳史氏。
 特集では「神童でなくても巨匠になった演奏家」としてカラヤンや朝比奈隆を取り上げています。
 他に、◎神童だった作曲家シューベルト、パガニーニ、ショパン、リスト、メンデルスゾーン◎神童から巨匠になった演奏家、ルービンシュタイン、ハイフェッツ、ホロヴィッツ、アルゲリッチ◎神童を生み出したソ連時代の音楽教育◎「子供のための音楽教室」を作った斎藤秀雄、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 三浦文彰 ヴァイオリン
 ヴァイオリンの若手のホープ。両親ともヴァイオリニストの音楽一家に生まれた。2009年、ハノーファー国際コンクールにて史上最年少で優勝。ウィーンで勉強を続けた。「ウィーンは音楽を勉強するには素晴らしい環境です。なにしろシュターツ・オーパーへオペラを観に行けば、毎日ウィーン・フィル(ウィーン国立歌劇場管弦楽団)を聴けるようなものですし、楽友協会のホールやコンツェルトハウス、アン・デア・ウィーン劇場などでは毎日のように、一流音楽家たちがコンサートをしていましたから」と話す。来年は全国12公演のコンサート・ツアーを行う。

BIGが語る 準・メルクル 指揮
 今年のパシフィック・ミュージック・フェスティバル2017(PMF)の首席指揮者を務めたドイツ出身の指揮者。PMFには5回目の登場になった。父はドイツ人、母は日本人のピアニスト。日本人の血が流れているから日本での仕事を大切にしている、という。NHK交響楽団や水戸室内管弦楽団など日本のオーケストラとの共演も多く、国立音楽大学の招聘教授を務めている。「音楽はこれからの世の中で重要な役割を果たすと思います。PMFにはいろいろな国の人たちが来ています。技術を学ぶことに加えて、国際的なことを学ぶ場なのです。参加者が自宅に帰って、日本がどんなに良かったか家族に話すでしょう。それは日本にとっても良いことだと思います」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年9月20日(水)発売の2017年11月号は「アメリカと音楽」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年9月号が発売になりました
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【モーストリー・クラシック9月号の主な内容】

表紙 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

特集 一歩先の学び直し 交響曲&指揮者
 交響曲はオペラの序曲から独立して発生した。「序曲の自立が可能になる背景にオーケストラ・コンサートの成立があり、18世紀における経済活動の活発化、啓蒙された市民の台頭がそれを支えたことは言うまでもない」とバッハ研究家の磯山雅氏は記している。18世紀の交響曲の主題カタログには1万6000曲以上も収録されており、今日まで演奏されている作品はほんのわずかしかない。多くの作品は1回切りの演奏で終わっているだろう。
 特集は古典派、ロマン派、20世紀と時代を分けて、「名曲が名曲である訳」を解説している。“交響曲に父”ハイドンは交響曲第94番「驚愕」を取り上げた。「渾身の自作を披露している演奏会なのに、着飾った貴婦人たちが客席できまって居眠りするのに、作曲家は辟易していた。そこで一計を案じ、緩徐楽章を静かに始めて、突然、フォルティッシモの全奏で叩き起こす交響曲を上演した。その策は奏功し、以後、彼の演奏会で居眠りする者はいなくなった」。音楽ジャーナリストの寺西肇氏はこの曲に関する有名なエピソードを紹介している。そして、この逸話は「ハイドンのウィットに富んだ人柄や音楽の特徴を、うまく捉えている」という。
 ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の演奏の変遷を、桐朋学園大の西原稔教授が追っている。「『英雄』は、第5番とともに指揮者の思想や哲学はとくに前面に出てくる作品である。指揮者の作品との取り組みを知るうえで、この『英雄』ほど格好の作品はないのではないだろうか」と書く。フルトヴェングラーが1952年にウィーン・フィルを指揮した録音は、「雄渾の一言に尽きる」。対してトスカニーニが1939年にNBC交響楽団を指揮した「英雄」は、「感傷的な思い入れを払しょくするかのように爽快」。アバドはベルリン・フィルの伝統を強く意識し、「やや速めにテンポを取り、流動性豊かな『英雄』に仕上げている」。アーノンクールについては「古典奏法や演奏解釈に立ち返った彼の演奏は改めてベートーヴェンとは何かを問いかけた」という。指揮者の数だけ演奏解釈があり、それは時代とともに変わっていく。
 他に、◎モーツァルト:交響曲第25、41番「ジュピター」◎ベートーヴェン:交響曲第5、9番「合唱」◎マーラー:交響曲第6番「悲劇的」◎ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」◎名指揮者再発見 ムラヴィンスキー、バーンスタイン◎交響曲「田園(パストラル)」の「田園」とは何か◎私の交響曲遍歴 佐伯一麦◎交響曲を聴くならこのオーケストラ、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 朴葵姫(パク・キュヒ) ギター
 韓国・仁川生まれで、荘村清志や福田進一に師事、日本で活躍する人気ギタリスト、朴葵姫。ソロやタレガ・ギター・カルテットでの活動、オーケストラとの共演も多い。ただ、「オーケストラの楽員の皆さんや指揮者の方に迷惑をかけてはいけないという気持ちが強くなり、とても緊張します。最初のリハーサルで、楽員さんに紹介していただく瞬間まで緊張が続いています」と緊張ぶりを話す。そして、演奏を失敗しないように、「うまくいった日のことを思い出し、できるだけ同じことをしてみます。あのときは何を食べたっけ、事前にどのくらい練習をして、コンサートが始まる何分前には練習を終わらせて」と決まった行動を取ることを説明する。

戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校
 東京芸術大学は7月30日、「戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校」と題したシンポジウムとコンサートを東京・上野の同大奏楽堂などで行う。今年、同大が130周年を迎えることをきっかけに、第2次世界大戦で亡くなった学生の作品にスポットを当てようと企画された。
 コンサートで取り上げる戦没学生は4人。歌曲「犬と雲」などが演奏される葛原守さんは、昭和15年4月、東京音楽学校予科に入学。繰り上げ卒業し、20年4月、台湾で戦病死した。鬼頭恭一さんは18年11月、本科作曲部を仮卒業し、学徒出陣。霞ヶ浦航空隊で訓練中に事故により殉職。「アレグレット」、歌曲「雨」などが演奏される。「ピアノソナタ第1番」などを残した草川宏さんは本科作曲部を繰り上げ卒業し研究科に進学。20年6月2日、フィリピン・ルソン島バギオで戦死した。オペラ「白狐」より「こはるの独唱」などが演奏される村野弘二さんは17年に予科に入学、本科作曲部を仮卒業し、学徒出陣。20年8月21日、フィリピン・ルソン島ブンヒヤンで自決した。
 同大演奏芸術センターの大石泰教授は「志半ばで戦地に赴き、命を落とした音楽学生らの作品を、実際の音として蘇らせようというコンサートです。彼らが残した作品は未熟かもしれませんが、その1つ1つが遺言ともいえるもので、強いメッセージを訴えかけてきます」と話す。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年8月19日(土)発売の2017年10月号は「クラシックは神童だらけ!」を特集します

お楽しみに~

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