【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年11月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック11月号の主な内容】

表紙 ギドン・クレーメル

特集 カリスマ演奏家の魅力 
 インターネットなど情報技術が発達した21世紀、カリスマと呼ばれる演奏家は少なくなった。演奏家に関する情報は瞬時に世界を駆け巡り、秘密めいたカリスマ性はなくなったことが一因だろう。
 かつてはそうではなかった。元祖とも言えるのは作曲家でヴァイオリニストのニコロ・パガニーニ。作曲した「24の奇想曲(カプリース)」は、左手によるピッツィカート、さまざまな重音奏法などあらゆる超絶技巧が含まれ、現代のヴァイオリニストにとっては聖典である。パガニーニはこのように圧倒的なテクニックを誇ったため、「悪魔に魂を売り渡してテクニックを手に入れた」という伝説さえ生まれたほどだ。
 音楽評論家の岡本稔氏はカリスマ性を持った指揮者として、ムラヴィンスキー、ベーム、カラヤン、チェリビダッケ、カルロス・クライバー、アーノンクールをあげている。そして「彼らの演奏会では、客席に期待感からくる独特の緊張が支配し、マエストロの登場とともにそれが頂点に達し、演奏が始まるや否やその音楽に心から魅了させるということを幾度も体験した」と記す。
 チェリビダッケは首席指揮者を務めたミュンヘン・フィルと何度も来日、日本でも絶大な人気を誇った。非常に遅いテンポを特徴とした。音楽評論家の広瀬大介氏は「ひとつひとつのパッセージに込められた作曲家の意図を、何が何でも聴き手に伝えようとする気迫、いや、執念のようなものが、あのテンポとなって現れている」と指摘した。
 またカルロス・クライバーも日本で超のつく人気だった。そして、フルトヴェングラーと人気を二分した父エーリッヒも、残された録音がたくさんCD化され、今でも聴き続けられている。親子で優れただけでなくカリスマ性ある指揮者はクライバー親子しかいない。カルロスは、ベルリン国立歌劇場音楽監督などを務めた父と違い、劇場やオーケストラのポストは持たず、振りたい曲だけを指揮した。カリスマにしかできない仕事の仕方である。
 特集は他に、◎ドナルド・キーンの「私にとってのカリスマ演奏家とは?」◎代役のチャンスをものにしたカリスマ指揮者◎バーンスタイン◎グールド◎ミケランジェリ◎パヴァロッティ、などを取り上げている。 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 
高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門受賞
ギドン・クレーメル ヴァイオリン
 ラトビア生まれで世界を代表するヴァイオリニストの1人、ギドン・クレーメルが今年の第28回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。クレーメルは両親と祖父がヴァイオリニストという音楽一家で育った。1969年パガニーニ国際、70年チャイコフスキー国際の各コンクールで1位。「私はヴァイオリン王国で生まれたようなものです。よく言うことですが、私の運命はある程度生まれる前に決まっていたのです。運命とはいっても努力が必要です。10代のころ俳優になったり、ヴァイオリン以外の楽器をやって見ようと思ったりしたことがありました。自分に何が合っているのかは自分で決めようと決心しました」と語る。10月18日、明治記念館で行われる同賞授賞式に合わせ、来日する。

セイジ・オザワ松本フェスティバル
 セイジ・オザワエーエム津本フェスティバル2016が、8月中旬から9月にかけて長野県松本市で開催された。総監督の小澤征爾は体調を考慮し、プログラムのブラームス「交響曲第4番」を、ベートーヴェンの交響曲第7番に変更した。「ブラームスは僕にとっては大事な曲だし、オーケストラにとっても大事なんですが、もうちょっと体が完璧の時にやりたいと思ったのです。ベートーヴェンの方が精神的には楽じゃないけど、肉体的には楽。それで変えてもらったんです。申し訳ないと思っています」と話している。

このほか
このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 山宮るり子 ハープ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年10月20日(木)発売の2016年12月号は「20世紀の“古典”と作曲家」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年10月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック10月号の主な内容】

表紙 ワーグナーの大パトロン、ルートヴィヒ2世が建てたノイシュヴァンシュタイン城

特集 続 モーストリーが選ぶクラシック音楽世界遺産
 今年3月号で、「モーストリーが選ぶクラシック音楽世界遺産50」を特集した。今月号はその続編をお届けする。
 前回は、ウィーン国立歌劇場、ムジークフェライン、バイロイト祝祭劇場など劇場やホールなど建物を中心に選んだ。今回は、ホールや劇場に加えて、モーツァルトやベートーヴェンの生家、チャイコフスキーが亡くなった際に住んでいた家(チャイコフスキー博物館)、ショパンの葬儀が行われたパリのマドレーヌ寺院などを選んだ。建物だけでなく、グラインドボーン音楽祭やBBCプロムスなどの音楽祭、ショパン国際ピアノ・コンクール、1990年にローマのカラカラ浴場跡で初めて行われた3大テノール・コンサートなども入っている。96年には東京の国立競技場でも開催された。
 音楽評論家の石戸谷結子氏は3大テノールコンサートについて「その後の音楽界に計り知れない影響からみても、音楽世界遺産に登録すべき、大イベントだったと断言したい。『以後』に大きく変わったのは、クラシックの大衆化かもしれない。オペラ歌手がミュージカルやポピュラー曲を歌っても歓迎される。クラシックの境界線が低くなったことは確かだ」と記す。
 音楽評論家、加藤浩子氏の「オペラの舞台を訪ねる」(イタリア編、ドイツ、その他の国編)は、オペラ好きには楽しい読み物。「トスカ」の舞台になったローマの聖アンジェロ城、「シチリアの晩鐘」に出てくるシチリア島パレルモのサン・スピリト教会、スペイン・セビリアを舞台にした「セビリアの理髪師」など、たくさんの名所を紹介。弊誌を持って観光してみては。
 特集は他に、◎エステルハージ家とハイドン◎ナポリ・サン・カルロ劇場◎バッハが「音楽の捧げ物」を献呈したフリードリヒ2世のサンスーシ宮殿◎バイロイト音楽祭再開記念コンサートであるフルトヴェングラーの「第九」、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 飯守泰次郎 指揮
 新国立劇場の2016/17年シーズンは、10月2日、ワーグナーの「ワルキューレ」で幕を開ける。シーズンの最後は、「ワルキューレ」に続く「ニーベルングの指環(リング)」第2日の「ジークフリート」。飯守は「『リング』を通じて、権力抗争、自然破壊、愛の葛藤が描かれますが、中でも『ワルキューレ』は愛の葛藤が一番強い。ジークムントとジークリンデによる長い愛のデュエットなど、深い音楽で見ている人の胸を打ちます」と話す。

追悼 中村紘子
 日本を代表するピアニストの1人、中村紘子が7月26日、大腸がんのため自宅で死去した。享年72歳で、まだまだ今後の活躍を期待されており、早すぎる死を悼む声がたくさんあがっている。今月号には青澤唯夫、伊熊よし子、高久暁の3氏の音楽評論家の追悼原稿を掲載している。青澤氏は「聴く者を幸せな気持ちにさせる音楽を奏でる名手であった。多くの日本人にとって、ピアニストと言えばまず第一に中村紘子だったのかもしれない」と記している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 醍醐園佳 ソプラノ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年9月20日(火)発売の2016年11月号は「演奏家のカリスマ性と個性」を特集します。

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年9月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック9月号の主な内容】

表紙 「アルプス越えのナポレオン」(ジャック=ルイ・ダヴィッド作、マルメゾン城美術館蔵)

特集 革命・戦争が生んだ名曲
 クラシック音楽の名曲は、革命や戦争が契機となって生まれた例が多く見られる。よく知られている逸話は、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」にまつわるもの。ナポレオン・ボナパルトはフランス革命で反革命を企てる王党派を鎮圧して権力を掌握、1804年、自ら皇帝を名乗った。ベートーヴェンはハプスブルク家の王制のウィーンにあって、ひそかにフランス革命を支持した共和主義者だった。ナポレオンの出現に喜び、交響曲第3番の自筆譜に「ボナパルトに献呈された交響曲」という献辞をいったんは書いたが、ナポレオンが皇帝になったことを知るや、「ボナパルトに献呈」という文字を自ら消した。もちろん交響曲第3番「英雄」は、ナポレオンの行動を描写した音楽ではないが、こうしたベートーヴェンの思いと時代背景があって作曲された。
 チャイコフスキーの序曲「1812年」もナポレオンに関係している。1812年のナポレオンのロシア侵攻が題材となっている。60万人もの大軍がロシアの反攻にあい、ほとんどの将兵を失い、退却を余儀なくされた祖国戦争。冒頭はロシア聖歌、そしてフランス国家「ラ・マルセイエーズ」が引用され、ロシアの民族舞曲風のメロディーが流れ、実際に大砲の音が使われる。「図式的だが、ロシア人の心の底に眠る民族意識を煽る音楽になっている所がチャイコフスキーの真骨頂といえる」(評論家のマリーナ・チュルチェワ氏)。
 ドイツのナチス政権は600万人ものユダヤ人を強制収容所などで虐殺した。このホロコーストの犠牲になった音楽家は多い。チェコの作曲家、シュルホフやハースは強制収容所で亡くなり、ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティとチェコの指揮者カレル・アンチェルは家族を失っている。ナチスはユダヤ人の作品や前衛音楽、ジャズなどを「退廃芸術」と称し、演奏を禁じ、メンデルスゾーンやシェーンベルク、ヒンデミットらは演奏できなくなった。そして、ナチス・ドイツから逃げたクロイツァーやローゼンシュトック、グルリットらは日本に住み、日本の音楽界を大きく成長させた恩人である。
 特集は他に、◎「ラデツキー行進曲」とハプスブルク帝国◎フランス革命とソナタ形式◎ヴィトゲンシュタインとラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」◎オスマン・トルコの脅威とトルコ行進曲、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 荘村清志 ギター
 1969年のデビュー以来、日本のギター界を牽引し続けてきた。Hakujuホールで毎年8月、福田進一と行っている「ギター・フェスタ」は今年10周年を迎える。第1回目は、武満徹特集。開催前は集客を心配する声があがったが、ふたを開けてみれば3日間とも完売になった。この年は武満没後10周年。今年はちょうど20周年にあたり、再び武満特集の「ギター・フェスタ」が開催される。ギター・ソロすべての曲、ソングス、映画音楽などで構成されている。「このフェスタでは、武満さんを知っていて理解している人間が、新しい人に伝えていくことができるのだと思います」と荘村は話している。

特別企画 サントリーサマーフェスティバル2016
 毎夏恒例のサントリーサマーフェスティバル2016が8月22日から30日まで開催される。佐藤紀雄と板倉康明の2人をプロデューサーに立てた「ザ・プロデューサー・シリーズ」が、それぞれの企画で2日ずつ行われる。佐藤はアンアンブル・ノマドの、板倉は東京シンフォニエッタの音楽監督で、両者とも現代の音楽シーンの最前線で活躍している。佐藤は「単独者たちの王国」、板倉は「耳の愉しみ」と題し、それぞれブルーローズ(小ホール)と大ホールで、編成の異なる作品が並ぶ。佐藤の演奏会はバスケス、ボディ、武満、トーキーらの作品、板倉のはメシアン、マントヴァーニ、リンドベルイらが披露される。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 神尾真由子 ヴァイオリン
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年8月20日(土)発売の2016年10月号は「続クラシック音楽世界遺産」を特集します。

お楽しみに~

↑このページのトップヘ