【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年12月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック12月号の主な内容】

表紙 レナード・バーンスタイン

特集 レパートリーとなった20世紀の名曲 
 21世紀も16年過ぎて、20世紀生まれの作品が続々と演奏家やオーケストラのレパートリーになっている。20世紀前半の、ロシア・バレエ団の活動によって生まれたストラヴィンスキー「春の祭典」、シェーンベルクやベルクら新ウィーン楽派の作品、戦後前衛の時代にはセリエリズム、偶然性などさまざまな作曲潮流が生まれた。そしてブーレーズやリゲティ、デュティユーら戦後生まれの曲も最近、ひんぱんに演奏されるようになった。
 マーラーは19世紀後期ロマン派に活躍した作曲家だが、交響曲でいうと第5番以降は20世紀の作品。第5番は1901~2年、第6番は1903~4年、「大地の歌」は1908年、最後の第10番は1910年で未完成に終わった。ドイツ文学の許光俊氏は、マーラーの音楽において後の時代を予感させるものは「過剰感」だという。「世界はひとりの人間が把握するためには、過剰でありすぎるのだ。マーラーの音楽には、世界と格闘しているひとりの人間の姿がある。マーラーは過剰な世界に対応する、過剰な音楽を書いた」と記す。
 現在、映画「シン・ゴジラ」がヒットしている。今年は、歴代「ゴジラ」の音楽を作曲してきた伊福部昭の没後10年になる。伊福部は北海道に生まれ、ほとんど独学で作曲家となった。21歳のとき、「日本狂詩曲」がチェレプニン賞を受賞し、楽譜が世界で出版され、各国で演奏され、ラジオで聴いたシベリウスも賞賛したという。生誕100年の2014年、そして今年と独特の伊福部サウンドが各地の演奏会で聴かれた。
 特集は他に、◎「ばらの騎士」~人生の黄昏と時代の黄昏◎ディアギレフのバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)と音楽◎クルト・ヴァイルの辿った道◎オペレッタからミュージカルへ◎レナード・バーンスタイン◎武満徹没後20年◎クレーメル、インタビュー、などを取り上げている。 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 上岡敏之 指揮
 9月に新日本フィルハーモニー交響楽団の第4代音楽監督に就任した上岡敏之。就任披露演奏会は、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」やブラームス「ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)」などを取り上げた。「新日本フィルのオリジナリティーを追求し、そのよさを引き出すことで、今まで聴いたことのない新日本フィルの音楽に出会えるでしょう。ぜひそのクリエイティビティを体験してください」とプログラムに記した。また、3月にライヴ録音したマーラー「巨人」のCDも発売された。両者の関係は始まったばかりだ。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 中野振一郎
 今月のゲストはチェンバロ奏者の中野振一郎。11月25日にHakujuホールで、ヴァイオリンの豊島泰嗣とデュオ・リサイタルを行う。2人は桐朋学園大学の同級生だが、共演は初めて。デビュー30周年記念でもある。「学生時代から互いに知ってはいたものの、本格的なコンサートをするのはほとんど初めてです。僕は何より彼の美しい音に惚れ込んだのです。2人ともデビュー30周年ですから新しいことを始めるにはいい機会です」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年11月19日(土)発売の2017年1月号は「ベートーヴェンと影響を受けた作曲家」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年11月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック11月号の主な内容】

表紙 ギドン・クレーメル

特集 カリスマ演奏家の魅力 
 インターネットなど情報技術が発達した21世紀、カリスマと呼ばれる演奏家は少なくなった。演奏家に関する情報は瞬時に世界を駆け巡り、秘密めいたカリスマ性はなくなったことが一因だろう。
 かつてはそうではなかった。元祖とも言えるのは作曲家でヴァイオリニストのニコロ・パガニーニ。作曲した「24の奇想曲(カプリース)」は、左手によるピッツィカート、さまざまな重音奏法などあらゆる超絶技巧が含まれ、現代のヴァイオリニストにとっては聖典である。パガニーニはこのように圧倒的なテクニックを誇ったため、「悪魔に魂を売り渡してテクニックを手に入れた」という伝説さえ生まれたほどだ。
 音楽評論家の岡本稔氏はカリスマ性を持った指揮者として、ムラヴィンスキー、ベーム、カラヤン、チェリビダッケ、カルロス・クライバー、アーノンクールをあげている。そして「彼らの演奏会では、客席に期待感からくる独特の緊張が支配し、マエストロの登場とともにそれが頂点に達し、演奏が始まるや否やその音楽に心から魅了させるということを幾度も体験した」と記す。
 チェリビダッケは首席指揮者を務めたミュンヘン・フィルと何度も来日、日本でも絶大な人気を誇った。非常に遅いテンポを特徴とした。音楽評論家の広瀬大介氏は「ひとつひとつのパッセージに込められた作曲家の意図を、何が何でも聴き手に伝えようとする気迫、いや、執念のようなものが、あのテンポとなって現れている」と指摘した。
 またカルロス・クライバーも日本で超のつく人気だった。そして、フルトヴェングラーと人気を二分した父エーリッヒも、残された録音がたくさんCD化され、今でも聴き続けられている。親子で優れただけでなくカリスマ性ある指揮者はクライバー親子しかいない。カルロスは、ベルリン国立歌劇場音楽監督などを務めた父と違い、劇場やオーケストラのポストは持たず、振りたい曲だけを指揮した。カリスマにしかできない仕事の仕方である。
 特集は他に、◎ドナルド・キーンの「私にとってのカリスマ演奏家とは?」◎代役のチャンスをものにしたカリスマ指揮者◎バーンスタイン◎グールド◎ミケランジェリ◎パヴァロッティ、などを取り上げている。 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 
高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門受賞
ギドン・クレーメル ヴァイオリン
 ラトビア生まれで世界を代表するヴァイオリニストの1人、ギドン・クレーメルが今年の第28回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。クレーメルは両親と祖父がヴァイオリニストという音楽一家で育った。1969年パガニーニ国際、70年チャイコフスキー国際の各コンクールで1位。「私はヴァイオリン王国で生まれたようなものです。よく言うことですが、私の運命はある程度生まれる前に決まっていたのです。運命とはいっても努力が必要です。10代のころ俳優になったり、ヴァイオリン以外の楽器をやって見ようと思ったりしたことがありました。自分に何が合っているのかは自分で決めようと決心しました」と語る。10月18日、明治記念館で行われる同賞授賞式に合わせ、来日する。

セイジ・オザワ松本フェスティバル
 セイジ・オザワエーエム津本フェスティバル2016が、8月中旬から9月にかけて長野県松本市で開催された。総監督の小澤征爾は体調を考慮し、プログラムのブラームス「交響曲第4番」を、ベートーヴェンの交響曲第7番に変更した。「ブラームスは僕にとっては大事な曲だし、オーケストラにとっても大事なんですが、もうちょっと体が完璧の時にやりたいと思ったのです。ベートーヴェンの方が精神的には楽じゃないけど、肉体的には楽。それで変えてもらったんです。申し訳ないと思っています」と話している。

このほか
このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 山宮るり子 ハープ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年10月20日(木)発売の2016年12月号は「20世紀の“古典”と作曲家」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2016年10月号が発売になりました
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【モーストリー・クラシック10月号の主な内容】

表紙 ワーグナーの大パトロン、ルートヴィヒ2世が建てたノイシュヴァンシュタイン城

特集 続 モーストリーが選ぶクラシック音楽世界遺産
 今年3月号で、「モーストリーが選ぶクラシック音楽世界遺産50」を特集した。今月号はその続編をお届けする。
 前回は、ウィーン国立歌劇場、ムジークフェライン、バイロイト祝祭劇場など劇場やホールなど建物を中心に選んだ。今回は、ホールや劇場に加えて、モーツァルトやベートーヴェンの生家、チャイコフスキーが亡くなった際に住んでいた家(チャイコフスキー博物館)、ショパンの葬儀が行われたパリのマドレーヌ寺院などを選んだ。建物だけでなく、グラインドボーン音楽祭やBBCプロムスなどの音楽祭、ショパン国際ピアノ・コンクール、1990年にローマのカラカラ浴場跡で初めて行われた3大テノール・コンサートなども入っている。96年には東京の国立競技場でも開催された。
 音楽評論家の石戸谷結子氏は3大テノールコンサートについて「その後の音楽界に計り知れない影響からみても、音楽世界遺産に登録すべき、大イベントだったと断言したい。『以後』に大きく変わったのは、クラシックの大衆化かもしれない。オペラ歌手がミュージカルやポピュラー曲を歌っても歓迎される。クラシックの境界線が低くなったことは確かだ」と記す。
 音楽評論家、加藤浩子氏の「オペラの舞台を訪ねる」(イタリア編、ドイツ、その他の国編)は、オペラ好きには楽しい読み物。「トスカ」の舞台になったローマの聖アンジェロ城、「シチリアの晩鐘」に出てくるシチリア島パレルモのサン・スピリト教会、スペイン・セビリアを舞台にした「セビリアの理髪師」など、たくさんの名所を紹介。弊誌を持って観光してみては。
 特集は他に、◎エステルハージ家とハイドン◎ナポリ・サン・カルロ劇場◎バッハが「音楽の捧げ物」を献呈したフリードリヒ2世のサンスーシ宮殿◎バイロイト音楽祭再開記念コンサートであるフルトヴェングラーの「第九」、などを取り上げている。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る 飯守泰次郎 指揮
 新国立劇場の2016/17年シーズンは、10月2日、ワーグナーの「ワルキューレ」で幕を開ける。シーズンの最後は、「ワルキューレ」に続く「ニーベルングの指環(リング)」第2日の「ジークフリート」。飯守は「『リング』を通じて、権力抗争、自然破壊、愛の葛藤が描かれますが、中でも『ワルキューレ』は愛の葛藤が一番強い。ジークムントとジークリンデによる長い愛のデュエットなど、深い音楽で見ている人の胸を打ちます」と話す。

追悼 中村紘子
 日本を代表するピアニストの1人、中村紘子が7月26日、大腸がんのため自宅で死去した。享年72歳で、まだまだ今後の活躍を期待されており、早すぎる死を悼む声がたくさんあがっている。今月号には青澤唯夫、伊熊よし子、高久暁の3氏の音楽評論家の追悼原稿を掲載している。青澤氏は「聴く者を幸せな気持ちにさせる音楽を奏でる名手であった。多くの日本人にとって、ピアニストと言えばまず第一に中村紘子だったのかもしれない」と記している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 醍醐園佳 ソプラノ
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年9月20日(火)発売の2016年11月号は「演奏家のカリスマ性と個性」を特集します。

お楽しみに~

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