【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年3月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック3月号の主な内容】

表紙 ロシア・クリンにあるチャイコフスキー博物館。
チャイコフスキー晩年の住まいが博物館になっている。

特集  名旋律の誘惑 メロディー・メーカーの作曲家

 ドヴォルザークは天才的なメロディー・メーカーだった。交響曲第9番「新世界より」、「スラヴ舞曲集」、「ユーモレスク」、「わが母に教え給いし歌」など誰の耳に残る美しいメロディーをたくさん書いた。
ブラームスはドヴォルザークの才能を絶賛。「あの男は私たちの仲間の誰よりも発想が豊かだ。彼の捨てた素材をかき集めるだけで主題をつなげていける」と語ったという。音楽評論家の高久暁氏は「ドヴォルザークのメロディー、それはどんな聴き手の心にも確実に働きかけて前向きな気持ちにさせる、クラシック音楽最高の財産のひとつなのだ」と記している。
 もう一人、メロディー・メーカーあげるとすればチャイコフスキー。「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」などの3大バレエ、ピアノ協奏曲第1番、「弦楽セレナード」、オペラ「エフゲニー・オネーギン」、交響曲第6番「悲愴」など思いつくままにあげても美しい旋律の作品がすぐに浮かぶ。実はこれらのメロディーの多くはチャイコフスキーのオリジナルではなく、元ネタがある。ロシア民謡だけでなく、ウクライナやポーランドの民謡はもちろん、フランスの歌、そしてバッハやワーグナーでさえどん欲に取り入れた。
 元チャイコフスキー博物館学芸員のマリーン・チュルチェワ氏は「しかし、他の作曲家がチャイコフスキーの手法や短調的雰囲気で同じことを試みても、全く論外な結果に終わる。チャイコフスキーのメロディーは一見真似できそうながら、限りなく不可能だ。彼は素材を抽象的でなく、独自の音世界と深い呼吸を基礎に展開させる術をしっていた」と指摘した。
 特集は他に、モーツァルトやべートーヴェン、ドビュッシーやラヴェル、グリーグやシベリウスなど著名な作曲家の作品を取り上げている。
 ほかには、◎宗教音楽の「美メロディー」◎時代を超えて使われる旋律「怒りの日」◎「ボレロ」の魅力とは?◎子守歌の名旋律、などがある。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る マレク・ヤノフスキ 指揮
 昨秋のウィーン国立歌劇場の来日公演ではR.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」を指揮。4月に再び来日、東京・春・音楽祭でワーグナーの「神々の黄昏」を指揮する。4年かけて公演された「ニーベルングの指環」チクルスの最後になる。舞台上演ではなく演奏会形式。「安定的な3つの要素が、公演を成功に導いたと思います。第1はオーケストラですが、NHK交響楽団は汁の高い音楽を演奏してくれました。第2に各場面に応じたプロジェクションの映像が音楽を邪魔することなく、美しく、観客にオペラの各場面をわかりやすく解説しました。第3は音楽祭サイドの要望であまり大きくない役に日本人の歌い手をキャスティングしたこと。私は歌手のクオリティーに懐疑的だったのですが、オーディションで素晴らしい歌手が選ばれました。いずれも日本の地力を示すものだと思います」と話している。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 宮本英世 喫茶「ショパン」経営
 今月のゲストは東京・豊島区の住宅街で名曲喫茶を経営する宮本英世さん。日本コロムビアなどに務めた後、脱サラして喫茶店を開いた。宮本英世さんは「クラシックよ永遠に」などの著書もあり、音楽評論家としても活動している。実は宮本文昭さんの父親も歌手を引退してから喫茶店を開いたので、喫茶店には思い入れがある。宮本英世さんの原点は学生時代。当時、アルバイトの日給が300円。月の授業料とアパート代が2500円という時代。「友達が国分寺にある『でんえん』という名曲喫茶に連れて行ってくれたんです。コーヒー一杯60円という時代でした。僕にとっては贅沢でしたが、世の中にはこんなに幸せな時間を過ごせる場所があるのかと感激しました」と語っている。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年2月20日(月)発売の2017年4月号は「声の誘惑 オペラの快楽」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年2月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック2月号の主な内容】

表紙 レ・ヴァン・フランセ

特集 名曲名盤 室内楽、カルテットの面白さ

 ハイドンは「交響曲の父」であると同時に「弦楽四重奏曲」の父と言われる。交響曲を約100曲作曲したのも驚くが、室内楽曲の数はこれを大きく上回る。弦楽四重奏は60曲以上、ピアノ三重奏は約40曲、バリトン三重奏曲は120曲以上になる。バリトンはチェロに似た楽器で、ハイドンの雇い主、エステルハージ侯が弾いていたため、ハイドンはご主人のためにせっせと作曲に励んだ。左手の指で弦を押さえ、親指で共鳴弦を弾くなどの演奏や調律が難しく、廃れてしまったが、20世紀の古楽復興に伴い、復元されている。
 ハイドンが「弦楽四重奏の父」と言われた理由を、音楽ジャーナリストの寺西肇氏は「キャリアのごく初期から弦楽器による四重奏曲という形態に着目、生涯を通じて、その可能性を追求し続け、創意工夫をこらすことで、ひとつのプロトタイプを確立。幼いモーツァルトに影響を与え、やがてベートーヴェンの広大な宇宙へと至らしめたのみならず、後進の作曲家の創作意欲に強烈な刺激を与え続けた」と指摘している。
 ハイドンに学んだモーツァルトは「ハイドン弦楽四重奏曲(ハイドン・セット)」を作曲し、ハイドンに献呈した。弦楽四重奏曲第14番から第19番までの6曲で、第17番「狩」、第19番「不協和音」などを含む。1785年1月、ハイドンを自宅に招き、披露、モーツァルトは自らヴィオラを弾いたという。「ハイドン四重奏曲集は傑作ぞろいで、それぞれまったく性格の違うところに、モーツァルトがこの曲種の可能性を多角的に探ろうとしていることがうかがえる」と音楽評論家の寺西基之氏は記している。
 室内楽曲はカルテットばかりではない。表紙のレ・ヴァン・フランセは、今、人気の木管アンサンブル。クラリネットのポール・メイエを中心に結成され、ベルリン・フィルの首席フルート奏者エマニュエル・パユ、オーボエのフランソワ・ルルー、ホルンのラドヴァン・ヴラトコヴィチらヴィルトゥオーゾ集団で、スターがそろっている。編成は作品によりフレキシブルで、ピアノのエリック・ル・サージュが加わることも多い。
 特集は他に、◎初めての室内楽、究極の弦楽四重奏◎往年の名楽団、アルバン・ベルク四重奏団/東京クヮルテット◎ホルンのラデク・バボラク・インタビュー◎世界の国際室内楽コンクール、などを取り上げている。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る クシシュトフ・ウルバンスキ 指揮
 来年3月、東芝グランドコンサート2017として、首席客演指揮者を務めるNDRエルプフィルハーモニーと来日する。1982年、ポーランド生まれで、第62回プラハの春国際音楽コンクール指揮部門で優勝した俊英。エルプフィルに初めて客演したのは2000年。15/16年シーズンから、アラン・ギルバートの後任として首席客演指揮者に就任した。「とてもまじめな楽員たちなので、むしろこちらが刺激を受けます。多くのことを教えられます。休憩になると指揮台まできて、解釈の理由などを質問してくるのです。会話をしているうちにこちらもインスパイアされる」などとオーケストラとの関係を話した。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 郷古廉 ヴァイオリン
 ウィーンに留学中の若手ヴァイオリニスト。来年1月17日(火)にHakuju Hallでリサイタルを行う。バルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番と第2番の2曲を1時間で弾くという“通”好みのプログラム。ヴァイオリン・ソナタ第2番はCDで録音している。郷古は「2曲のソナタは同じ指揮に書かれているのに、まったく性格が違うというのも面白い。取り組みがいがあるので、ずっと引き続けていきたい」と話す。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年1月20日(金)発売の2017年3月号は「美しい旋律を紡ぎ出すメロディー・メーカーたち」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年1月号が発売になりました
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【モーストリー・クラシック1月号の主な内容】

表紙 ベートーヴェン

特集 神話と呪縛 ベートーヴェンの影響力

 師走に入ると、全国各地で「第九」の「歓喜の歌」が聞こえ始める。ベートーヴェンの交響曲第9番こそ交響曲の金字塔といわれる。オーケストラに独唱と合唱を加えた斬新な発想は、当時も今も聴衆を感動に導く。今月号は、クラシック音楽の革新者であり続けたベートーヴェンの作品の歩みと、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ショパン、ワーグナー、ブルックナー、ブラームスら大作曲家たちとベートーヴェンの関係を探っている。
 音楽評論家の佐伯茂樹氏は「ベートーヴェンの第九は、古典派時代に生まれた交響曲というジャンルの総決算で金字塔的存在とみなすことができる。誤解を恐れずに言えば、ベートーヴェンという作曲家は、交響曲を完成させた功労者であると同時に交響曲の破壊者でもあったのである」と記す。
 大指揮者ハン・フォン・ビューローは、ブラームスの交響曲第1番を、このベートーヴェンの第九に続く、「ベートーヴェンの交響曲第10番」と呼び、高く評価した。ブラームスは慎重な性格のためもあるが、この交響曲第1番の作曲に21年という長い年月をかけている。音楽評論家の岩下眞好氏は、楽聖ベートーヴェンのプレッシャーのために作曲の時間がかかったと指摘し、「ブラームスの作曲家としての成熟のプロセスは、ベートーヴェン・コンプレックスを克服する道でもあったのだ」と書いている。
 マーラーもベートーヴェンを強く意識した作曲家だった。ベートーヴェンの第九は、ワーグナーが「ベートーヴェンの第九をもって交響曲は終わった」といったぐらいの傑作。この第9番という曲数に呪縛された。交響曲第8番を作曲した後、番号をつけない声楽を伴う交響曲「大地の歌」を発表。その後に第9番を作曲した。マーラーは、第9番を作曲すると死んでしまうのではないか、という恐怖にとらわれていたという。結局、第10番はマーラーの死とともに未完成に終わった。
 交響曲だけではない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲、弦楽四重奏曲、ヴァイオリン・ソナタなどすべての分野を後世の作曲家は意識した。「後世の作曲家はベートーヴェンのピアノ・ソナタをソナタ形式の生きた実例、教科書として学んだ。ピアノを表芸としなかった作曲家も、修業中に必ず弾いて勉強した」と音楽評論家の高久暁氏は書いている。 
 特集は他に、◎私の魂を揺さぶるベートーヴェン(ドナルド・キーン)◎時代の鏡に映るベートーヴェン◎ウィーンの階級社会とベートーヴェン◎「ミサ・ソレムニス」を指揮する鈴木雅明◎ベートーヴェンを礼賛するフランス人、などを取り上げている。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る アルベルト・ゼッダ 指揮
 日本のお祝いでは米寿。88歳を迎えたイタリアの指揮者、アルベルト・ゼッダ。ちなみにイタリアでは米寿のお祝いはないそうだ。たびたびゼッダが指揮をしている藤原歌劇団は12月1日、米寿記念のコンサートをオーチャードホールで行う。プログラムはロッシーニのスペシャリストゆえ、ロッシーニの「スターバト・マーテル」とカンタータ「テーティとペレーオの結婚」。
 「真の課題は、誰にでも共通する“老いること”ではなく、生き生きと元気に活動出来て。社会の役にも立ちながら歳を重ねることなのです。音楽への熱意はこれまで決して冷めたことはありません」と話す。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 軽部真一 アナウンサー
 ヴァイオリニスト、高嶋ちさ子とのコンサート「めざましクラシックス」が来年で20周年を迎える。「まさか20年も続けることになるとは、自分たちが一番驚いています」と軽部は話す。来年7月、東京芸術劇場で20周年記念のフェスティバルが開かれ、「めざクラ流超絶技巧選手権」などを予定している。「高嶋さんがずっと温めていた企画で、楽器もプロ、アマも一切問わず、とにかく演奏で我々やお客さんを驚かせてほしい」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2016年12月20日(火)発売の2017年2月号は「デュオから室内アンサンブルまで室内楽の魅力と面白さ」を特集します

お楽しみに~

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