【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2014年6月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。

 

【モーストリー・クラシック6月号の主な内容】

 

表紙:バッハ

 

「音楽の父」再発見 バッハ大解剖

 「音楽の父」と呼ばれるバッハは1685年、ドイツ・アイゼナハで生まれた。ミュールハウゼン、ワイマール、ケーテン、ライプチヒなどドイツ各地の教会や宮廷などで仕事をし続けた。「ゴルトベルク変奏曲」「ブランデンブルク協奏曲」「無伴奏チェロ組曲」、また「マタイ受難曲」などオペラ以外のすべてのジャンルで膨大な作品を残した。先にあげた作品は今日も、コンサートのプログラムに欠かせない。音楽家にとって聖典のような傑作ぞろいだ。
それなのにバッハは死後、忘れられた存在だった。再発見したのは18世紀後半から19世紀のドイツ・ロマン派の作曲家たちだ。その立役者がメンデルスゾーン。1829年、まだ20歳のメンデルスゾーンが自らの指揮で100年ぶりに「マタイ受難曲」の蘇演を果たした。しかし、当時の聴衆はバッハを難解と感じたと記録に残っている。再発見された理由は、「失われた過去へのノスタルジックな憧憬が背景にあった」(西原稔・桐朋学園大教授)。
 かつて、ミュンヘン・バッハ管弦楽団を結成したカール・リヒター、盲目のオルガニスト、ヘルムート・ヴァルヒャ、「無伴奏チェロ組曲」を“発見”したパブロ・カザルス、デビュー盤が「ゴルトベルク変奏曲」のグレン・グールドら、バッハというと必ず名前があがる演奏家がいた。現在、古楽器の復活や当時の演奏法の研究が進み、新たなバッハ演奏が次々と生み出されている。国立音楽大学の礒山雅・招聘教授は「バッハがきわめて新しく創造的に見えるのが、21世紀という時代である」と記している。
 特集は、◎受難曲とはどのような音楽か◎ミサ曲ロ短調 カラヤンVSコルボ◎管弦楽組曲 コープマンVSサヴァール◎無伴奏ヴァイオリン・ソナタ シゲティVSクレーメル◎トッカータとフーガ ヴァルヒャVSコープマン◎平均律とは何か◎バッハの町で、バッハの息吹に出逢う、他です。

 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

 

BIGが語る
マキシム・ヴェンゲーロフ ヴァイオリン
 マキシム・ヴェンゲーロフが5月にヴェンゲーロフ・フェスティバル2014を行う。実はヴェンゲーロフは2007年、肩の故障で一時、演奏活動を休止し、もっぱら指揮活動を行っていた。はじめはどこが原因か分からず指の病気と思い、世界中の専門医を訪ね歩いた。ところが肩に原因があること見つけてくれた医者に出合い、簡単な手術で完治したという。2012年に完全復活のコンサートをウィグモアホールで開いた。その間、「自分が再びヴァイオリニストとして活動を再開できることを一度も疑ったことはない」と話している。

 

特別企画 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「フィガロの結婚」
 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト「フィガロの結婚」が3月16日から全国4カ所で公演された。病気などのため小澤が指揮するのは昨年3月のオーケストラ・プロジェクトでのベートーヴェン「エグモント」以来で、多くの音楽ファンが待ち望んでいた。今回は、舞台にセットを組み、さらにオーケストラも乗る「オペラ・ドラマティコ」形式で上演された。小澤の体調を考慮してテッド・テイラーと2人で振り分けたが、公演を重ねるごとに体調は戻ってきて、オペラの完成度は高まっていった。

 

このほか
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯新連載 小山実稚恵の「ピアノと私」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 三浦友理枝 ピアノ
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 山田耕筰
など特集や好評連載が満載です。

 

次号予告
2014年5月20日(火)発売の2014年7月号は「巨匠と気鋭、いま注目すべき指揮者」を特集します。

 

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2014年5月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。

 

【モーストリー・クラシック5月号の主な内容】 

 

表紙:ハイフェッツ、アルゲリッチ、クレーメル、リヒテル


名曲名盤名演奏家対決 協奏曲編
 モーツァルトのピアノ協奏曲の中で最も親しまれている作品のひとつ、第27番。特集ではブレンデルとバックハウス、カーゾンとグルダという4人の巨匠ピアニストを取り上げ、音楽評論家に聴き比べをしてもらった。ブレンデルとバックハウスは伊熊よし子氏。ブレンデルは「確固たる構成と知的なアプローチが特徴」で、バックハウスは「透明感あふれモーツァルトの諦観を映し出す」とそれぞれの特徴をとらえる。また青澤唯夫氏はカーゾンを「素朴な中に憂愁と細やかな陰翳を秘め、じっくりと弾き込む」といい、グルダを「ニュアンスに満ち、落ち着いて抑制が利き、よく設計されている」と評価した。
 さらに、ショパンのピアノ協奏曲第1番はフランソワとルービンシュタイン、アルゲリッチとツィメルマンを、ブラームスのヴァイオリン協奏曲はメニューインとシゲティを聴き比べている。この他の曲は、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ドヴォルザークのチェロ協奏曲など著名な協奏曲をたくさん取り上げて、演奏家の聴き比べを行っている。
 特集は他に、◎協奏曲の歩みと各国の発展◎名人芸を堪能できる協奏曲と奏者たち◎アラウ、アルゲリッチの協奏曲◎私の好きな協奏曲、などです。

 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

 

BIGが語る
飯守泰次郎 指揮・新国立劇場次期芸術監督
 9月から新国立劇場の芸術監督に就任する飯守泰次郎。1970年からバイロイト音楽祭の音楽助手として数々の歴史的公演に立ち会った。斎藤秀雄門下ながら、シンフォニー指揮だけでなくオペラ指揮者をも志向し、指揮デビューは藤原歌劇団のプッチーニ「修道女アンジェリカ」だった。芸術監督就任後の最初の上演は自ら指揮する「パルジファル」。演出はドイツの巨匠ハリー・クプファー。「彼が日本に来て演出してくれることに同意してくれたのは幸運だった」と飯守。飯守の手腕に周囲の期待は高まっている。

 

特別企画 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014
 ゴールデン・ウィークに東京国際フォーラムなどで開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)」音楽祭。今年で10周年を迎え、すっかり風物詩として定着した。今年の音楽祭のテーマは「10回記念 祝祭の日」で、ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト、ショパンら10人の作曲家とその周辺の作曲家を合わせたにぎやかな演奏会になる。さらに、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」を頼んだ作曲家・出版業者ディアベリが変奏を頼んだ50人の作曲家の作品を演奏するというユニークな企画も行われる。

 

このほか 
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯五嶋みどりの「学部長お願いします!」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 小川里美 ソプラノ
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 多くの無名音楽家たち
など特集や好評連載が満載です。

 

次号予告
2014年4月19日(土)発売の2014年6月号は「音楽の父 究極のバッハ」を特集します。

 

お楽しみに~

 

 

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2014年4月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。

 

【モーストリー・クラシック4月号の主な内容】

 

表紙:モーツァルト

 

名曲名盤対決 天才モーツァルト大解剖
 子供のころのモーツァルトは父レオポルト、姉マリア・アンナとともに旅から旅への生活を送っていた。モーツァルトの神童ぶりを見世物として一山当てようという邪な考えもあったかもしれない。しかし、ヨーロッパ文化史研究の小宮正安氏は、当時ヨーロッパには、神が与えた奇跡を広く世に伝える親の義務、驚異を愛でる文化が存在したと指摘する。「大人顔負けの天賦の才を具えた子供、通常の大人を超越した“小さな大人”の出現は、ともすれば退屈に陥りがちな宮廷社会に愉悦をもたらすものだった」と書いている。
 ところで、ドナルド・キーン氏のモーツァルト原体験は「フィガロの結婚」。台本作者のダ・ポンテはコロンビア大学の最初のイタリア文学の教授でもある。同じコロンビアで教授だったキーン氏の「先輩」にあたる。「フィガロの結婚」について「すべてのオペラの中で最も完璧な作品だと思っています。その中には、ありとあらゆるものが存在しています。愉快なところもあれば、悲しいところもある。人物造形もくっきりと描かれ、それぞれが異なる個性を放っています」と絶賛している。
 特集は他に、◎ワルターのモーツァルト◎グルダのモーツァルト◎交響曲第39番ワルターVSホグウッド◎ピアノ協奏曲第20番ハスキルVS内田光子◎「ポストホルン」ベームVSアーノンクール◎「魔笛」クレンペラーVSベーム、など。

 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

 

BIGが語る
ヤニック・ネゼ=セガン 指揮
 フィラデルフィア管弦楽団を率いて6月に来日する。フィラデルフィア管は、ストコフスキー、オーマンディーらが作り上げた「フィラデルフィア・サウンド」の伝統を持つアメリカの名門オーケストラ。ネゼ=セガンは1975年、モントリオール生まれの若手指揮者。2012年に音楽監督に就任した。幼い頃に、オーマンディー指揮フィラデルフィア管のチャイコフスキー「悲愴」を聴いて感銘を受けたという。「この体験のお陰で現在の私がある」と話している。

 

NONFICTION
エリソ・ヴィルサラーゼ ピアノ
 11年ぶりに来日したロシアのピアニスト。モスクワ音楽院でネイガウスやザークに師事したロシア・ピアニズムの伝統を継ぐ正統派。初来日は1970年の大阪万博の年。「日本の聴衆は大きく変わったわね。静かに聴いてくれることは一緒なんだけど、反応が分かりやすくなった。こんな短期間に日本の聴衆が成熟するなんて、私には驚きだわ」と話した。

 

追悼 クラウディオ・アバド
 イタリアの名指揮者クラウディオ・アバドが1月20日に亡くなった。80歳だった。音楽評論家の諸石幸生氏に追悼文をお願いした。音楽評論の道に進むべきか否かを迷っていた若き諸石氏は、アバド指揮ウィーン・フィルの演奏を聴いて、背中を押してもらった、という経験を綴っている。このほか、山之内正氏、マンスリー・ベルリン・フィルの連載でも追悼。ミラノからはスカラ座での追悼演奏のリポートが届いた。

 

このほか 
◯諸石幸生の「音楽探究の旅」
◯ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
◯マンスリー・ベルリン・フィル
◯五嶋みどりの「学部長お願いします!」
◯宇野功芳の「これを聴かずにクラシックを語るな!」
◯外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◯宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 松本和将 ピアノ
◯横溝亮一の「音楽千夜一夜」 パリ管弦楽団
など特集や好評連載が満載です。

 

次号予告
2014年3月20日(木)発売の2014年5月号は「名曲名盤名演奏家対決 協奏曲・器楽曲・室内楽曲編」を特集します。

 

お楽しみに~


 

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