【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2015年3月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。


【モーストリー・クラシック3月号の主な内容】


表紙 リヒテル、ムラヴィンスキー、ゲルギエフ、ネトレプコ

特集
音楽大国ロシア
世界の才能を輩出

 ロシアはクラシック音楽の世界では後進国でしたが、19世紀以降、急速に音楽大国への道を歩み始めます。作曲家をあげると、近代ロシア音楽の父と言われるグリンカから、「ロシア五人組」が続きます。「イスラメイ」のバラキレフ、「だったん人の踊り」のボロディン。「展覧会の絵」のムソルグスキー、キュイ、「シェヘラザード」のリムスキー=コルサコフの5人です。そして大作曲家チャイコフスキーがいます。20世紀音楽史にはストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチが欠かせません。ロシアは20世紀、ロシア革命、ソヴィエト連邦の成立、そしてソ連の崩壊など大きな社会変動に見舞われました。そのたびごとに音楽家は海外に亡命、移住してきた歴史があります。作曲家ラフマニノフはロシア革命でアメリカに渡り、ピアニストとして活動。キエフ生まれのホロヴィッツもアメリカで成功を収めました。戦後は、日本でもおなじみのチェリスト、ロストロポーヴィチは国籍を剥奪され、指揮者としても活躍するアシュケナージはアイスランド国籍となっています。もちろん、ソ連の中で活躍を続けた演奏家も多いです。レニングラード・フィルを50年間も率いたムラヴィンスキー。幻のピアニストといわれ1970年に初来日したリヒテル。また現在もゲルギエフ、ネトレプコ、キーシンらロシア、ロシア出身の演奏家が世界で大活躍しています。そんな音楽大国ロシアの魅力を特集しています。
 その他、◎本当の意味で〝巨匠〟だったリヒテル◎ロシア・ピアニズムとは何か◎東京・春・音楽祭「リヒテルに捧ぐ」シリーズ◎METを席巻するロシア系歌手◎ロシア往年のピアニスト、ヴァイオリニスト、名指揮者たち、など。表紙はリヒテル、ムラヴィンスキー、ネトレプコ、ゲルギエフの4人です。



特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります


◎BIGが語る
マーク・パドモア テノール
 イギリスの名テノール。昨年暮れ、シューベルトの三大歌曲集、「冬の旅」「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」の連続演奏会を東京・銀座の王子ホールで行った。「いま世界で一番愛されている作曲家」というシューベルトを歌ったのは40歳を過ぎてから。「声楽的な成熟が必要だと思ったのです。頭も大人になることが必要です」と話す。三大歌曲集のCDもリリースされている。また、ラトル指揮ベルリン・フィルで歌ったバッハの「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」の福音史家も評判になった。コンサートホールにおけるピーター・セラーズの演出がユニーク。こちらはDVDで発売されている。


◎全国共同制作プロジェクト「フィガロの結婚~庭師は見た!~」
 井上道義の指揮、野田秀樹の演出でモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」が5月から上演される。野田の新演出は、18世紀半ばのスペイン・セビリアから日本の明治時代に舞台を移している。フィガロはフィガ郎、スザンナはスザ女になる。どんなユニークなオペラができあがるのか楽しみだ。井上は「野田さんの演出は音楽的だと感じます。音楽的というのは、流れがよいということです」と話す。野田は字幕も担当する。

このほか

◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト チェロ 渡部玄一
◎マンスリー・ベルリン・フィル
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2015年2月20日(金)発売の2015年4月号は「ヴィヴァルディの『四季』とパッヘルベルの『カノン』」を特集します。

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2015年2月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。


【モーストリー・クラシック2月号の主な内容】


表紙: 小澤征爾、朝比奈隆、パーヴォ・ヤルヴィ、大野和士

 進化する!日本のオーケストラ
 パーヴォ・ヤルヴィが来年4月、NHK交響楽団の首席指揮者に就任する。また同じ月、大野和士は東京都交響楽団の音楽監督に就任。東京交響楽団は今年4月にジョナサン・ノットが音楽監督に就任した。大阪フィルハーモニー交響楽団も4月から井上道義が首席指揮者になった。シェフの交代などでいま、日本各地のオーケストラの活動が活発化している。
 また、読売日本交響楽団は常任指揮者カンブルランとのコンビが絶好調だ。広上淳一を常任指揮者とする京都市交響楽団は、定期演奏会の満席が続く。札幌交響楽団は尾高忠明のシベリウス交響曲全曲演奏が2月で完結、4月からマックス・ポンマーが首席指揮者に就任する。
 演奏水準が上がり、多彩なプログラムを展開するなど日本のオーケストラの聴きどころは多い。しかし、財政問題が大きな課題として横たわる。特に大阪のオーケストラは厳しい状況に置かれている。日本センチュリー交響楽団、大阪フィル、関西フィルハーモニー、大阪交響楽団の4つあるが、補助金のカットなどで、メンバーの数を絞らざるを得ない。「オーケストラは都市のバロメーターとも言われる。これらに理解を示す首長や、支えるシステムの抜本的なアイデアが生まれてくることを願わずにはいられない」と大阪音楽大教授の中村孝義氏は記している。
 その他、◎日本のオーケストラの100年◎フランチャイズ~ホールとオーケストラの提携◎朝比奈隆とは何者だったか◎日本のオーケストラを鍛えた外国人指揮者の面々◎日本の交響楽運動の父、山田耕筰◎躍進する新世代指揮者、など。表紙は小澤征爾、朝比奈隆、パーヴォ・ヤルヴィ、大野和士の4人です。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります


BIGが語る
大野和士 指揮
 来年4月から東京都交響楽団の音楽監督に就任する。現在、フランスの国立リヨン歌劇場首席指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィル首席客演指揮者を務める売れっ子指揮者だ。東京都響とは縁がある。正式なプロ指揮者として初めて指揮台に上がったのが1984年の都響のファミリー・コンサート。定期演奏会のデビューも89年3月、都響だった。大野は、音楽監督就任の理由を「私のこれまでのオペラを含めたさまざまな体験を、同時代に生きる者として、クラシック音楽を伝えていくことの意義と明日への可能性を見いだせると確信することができたからです」と語っている。
 

東西南北 浜松発
 第7回静岡国際オペラコンクールが11月8日から16日まで、浜松市のアクトシティ浜松大ホールで開催された。同コンクールは、静岡縁の歌手、三浦環を記念して1996年に始まり、3年に1度開催される。今回は27カ国・地域から242名が応募。本選で、カタラーニのオペラ「ラ・ワリー」より「さようなら、ふるさとの家よ」などを歌った日本の鴫原奈美(32)が優勝した。「自分でやってきた道が正しかった、自分の中で確信できたことがうれしかった」と優勝の喜びを話した。

このほか
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト ピアノ 若林顕
◎マンスリー・ベルリン・フィル
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2015年1月20日(火)発売の2015年3月号は「栄光のロシア・ソ連の演奏家」を特集します。

お楽しみに~

 

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2015年1月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください。

 

【モーストリー・クラシック1月号の主な内容】

 

表紙:ベートーヴェン

 

 第九の季節到来!ベートーヴェンと名演奏家

 師走は「第九」の季節。毎年、100を超える演奏会が全国各地で行われる。日本に固有の現象だが、12月に「第九」を聴くことが1年のけじめなっている人も多いだろう。暮れの「第九」で心が清められ、罪や汚れを洗い落とす禊という日本的な考えに合うという説もあるがどうなのだろうか。
 今年の主な公演は、佐渡裕指揮ケルン放送響、フランソワ・グザヴィエ。ロト指揮NHK響、ダン・エッティンガー指揮東京フィル、小泉和裕指揮東京都響、ベン・カーノン指揮新日本フィル、大植英次らが指揮する大阪フィル、ケン・シェ指揮日本センチュリー響などが注目される。
 ウィーン・フィルの元首席チェリストのフリードリヒ・ドレシャルは、「1万人の第九」で演奏した経験がる。「ベートーヴェンはみんなと一緒に体験するという要素を交響曲に入れました。1万人が合唱したことをベートーヴェンが聴いたらとても喜んだと思います」と話していた。
 特集は、「第九」以外にもベートーヴェンの作品各ジャンルの名演奏家たちを取り上げている。指揮者はフルトヴェングラー、カラヤン、バーンスタイン、ベーム、ティーレマンら。ピアニストはバックハウス、グルダ、ブレンデル、ポリーニ、ツィメルマン、キーシンら。ヴァイオリニストはハイフェッツ、オイストラフ、クレーメル、ムター、ファウストら。チェロはカザルス、ロストロポーヴィチ、フルニエ、ケラスが登場する。
 その他、◎ベートーヴェンの演奏の正統性とは?◎記念碑としての「第九」◎ベートーヴェンの生涯◎ベートーヴェンとウィーン◎DVDで見る「第九」の名演、など。表紙はベートーヴェンです。

 

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

 

BIGが語る
ワレリー・ゲルギエフ 指揮
 マリインスキー劇場の芸術監督を務めるワレリー・ゲルギエフが、札幌を中心に開催される国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の6代目芸術監督に就任する。かつてPMFの首席指揮者を務め、PMFの創設者バーンスタインとも親交があった。「PMFに参加する若者に望みたいのは、ただ一つの交響曲を発見するのではなく、すべての作曲家について、豊かな世界を発見してほしいと思います」と話した。

 

東西南北 東京発
高松宮殿下記念世界文化賞授賞式
 世界の文化芸術に貢献した芸術家を顕彰する第26回高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式が10月15日、東京・元赤坂の明治記念館で行われた。音楽部門で受賞したエストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトは記者会見で「我々受賞者5人が東京に来て、そろって並んで座り、この栄誉に対し感謝を述べること、これは奇跡ではないでしょうか。栄誉とは何でしょうか。最大の栄誉は神に属しています。人が栄誉に浴すことは決して容易なことではありません。栄誉を与えられた者は、栄誉に対し永遠に責任をもたなければなりません」と話した。

 

このほか
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎宮本文昭の気軽に話そう ゲスト ピアノ 福間洸太朗
◎マンスリー・ベルリン・フィル
など、おもしろい連載、記事が満載です。

 

次号予告
2014年12月20日(土)発売の2015年2月号は「変わる日本のオーケストラと指揮者」を特集します。

お楽しみに~

 

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