【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年6月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック6月号の主な内容】

表紙 新国立劇場「アイーダ」(ゼッフィレッリ演出、2013年)撮影:三枝近志 

特集  モーストリー・クラシック創刊20周年 祝祭の音楽

 「モーストリー・クラシック」は今月、創刊20周年を迎えた。読者の皆様と一緒にお祝いしていただこうと特集したのは「祝祭の音楽」。祝祭といってもたくさんの種類がある。特集は、宗教、戦争、民族的な祭り・儀式、宮廷の式典・祝典などに分けて企画した。キリスト教の暦はキリストの誕生を待つ待降節で始まる。キリストの復活を祝う復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日。「復活祭と音楽」を寄稿した音楽学者で指揮者の樋口隆一氏は、冒頭にドイツ留学時代の思い出をつづっている。
 「長い冬も終わり、野山にも春の兆しが現れる頃だから、誰もが復活祭を待ちわびている。プロテスタントの教会ではバッハの『マタイ受難曲』や『ヨハネ受難曲』が上演され、カトリックの教会でもハイドンやモーツァルトのミサ曲が管弦楽伴奏で上演される。それ典礼に従って、司祭の司式に従って歌われることが多いので、より深い祈りの気持ちが込められる」
 ナポレオン戦争との関係では、ベートーヴェン生存当時最大のヒット曲となった「ウェリントンの勝利」と、チャイコフスキーの曲中に大砲の音を入れた序曲「1812年」を取り上げている。また、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」も式典などのお祝いの場で演奏されることが多い、第2次世界大戦後のバイロイト音楽祭の復活の際に演奏され、また、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの統一を祝うため、1989年のクリスマスにバーンスタインがベルリンで国際的なメンバーを集め第九を演奏した。
 特集には、今年開館20周年を迎えた新国立劇場、すみだトリフォニーホール、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、札幌コンサートホールKitaraを取り上げた。巻頭で日本文学研究家のドナルド・キーン氏から「こんな時代だからこそモーストリー・クラシックを続けてもらわないと困るのです!」という激励をいただいた。
 特集ページには、◎ショスタコーヴィチの交響曲は祝祭か鎮魂か◎モーツァルトが「戴冠ミサ」を作った訳◎「フィデリオ」ななぜ祝祭で演奏されるのか◎シュトラウス3兄弟のワルツ、ポルカ、など盛りだくさん。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る アンドレア・バッティストーニ 指揮
 イタリア出身の若手指揮者バッティストーニの日本での活躍が目立つ。現在、東京フィル首席指揮者を務め、ヴェルディのオペラ「オテロ」を東フィルで指揮することを発表した。公演は9月8、10日、Bunkamuraオーチャードホール。演奏会形式だが、メディアアーティストの真鍋大度氏が率いるライゾマティクスリサーチが映像演出を担う。バッティストーニと東フィルはこれまで、オペラを「トゥーランドット」と「イリス」の2本上演している。バッティストーニは「オペラと演奏会形式の中間を目指します。視覚的な重要度は増すことになるでしょう。最新のテクノロジーで聴衆を感情的に巻き込みます。視覚的な部分が音楽の中の感情表現を大きくしてくれることを期待します」と話す。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 河野克典 バリトン
 河野克典は東京芸大を卒業し、ミュンヘン国立音大に留学した。ミュンヘンに行ったのは1985年。「着いた初日から歌劇場に通っていました。安いチケットを求めて2時間並び、劇場に入ってからも1時間並び、ようやく手にすると上のほうにある階まで駆け上がっていました」と思い出を語る。現在、「歌の旅」と題したリサイタル・シリーズを続けている。5月28日、「歌の本」と題した第5回公演を、東京文化会館小ホールで行う。ハイネの詩にシューマンが作曲した「詩人の恋」と「リーダークライス」などを歌う。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年5月20日(土)発売の2017年7月号は「変貌する世界の指揮者地図」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年5月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック5月号の主な内容】

表紙 浜松市楽器博物館

特集 楽器の発展と作曲家 フォルテピアノからピアノへ

 多くの作曲家はピアノで作曲する。楽器が持つ音色やタッチなどの特徴は、作曲家にたくさんのインスピレーションを与える。楽器の発展とともにさまざまな名曲が生まれ、一方で、消えていった楽器や作品もある。
 最初のピアノは、18世紀初め、イタリア・フィレンツェのメディチ家お抱えの楽器製作者、クリスとフォリが作った。名前は、「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」で、つまり「弱音も強音も出せるチェンバロ」である。18世紀から19世紀は、さまざまなフォルテピアノが表れた。新たな機能が付けられ、そして改良され、次々と進歩を遂げた“ピアノの時代”である。ピアノはバッハの時代には登場したが、バッハは興味を示すことなく、チェンバロで作品を作り続けた。しかし、フォルテピアノはチェンバロに代わって普及していく。ベートーヴェン(1770―1827)は、次々と新しいピアノを使い替えていった。使ったピアノは、シュタイン、エラール、シュトライヒャー、ブロードウッド、グラーフなど約10種類のメーカーがあげられる。作品の作曲年代によって使うピアノが違い、作品にはその特徴の痕跡が残る。「ベートーヴェンがおよそ40年かにわたって作曲し続けたピアノ・ソナタは、まさにピアノという楽器の発展を記した歴史絵巻という側面を持っている」と音楽学者の平野昭氏は記す。
 ピアノの歴史に大きく刻まれるのは19世紀前半の鉄のフレームの開発。多くの弦を強い力で引っ張ることができるため、音量が大きくなり、広いホールでの演奏に対応でき、音色も輝かしいものになった。「鉄のフレームを必要悪ではなく、新しい音響の可能性として捉えたのはスタインウェイである。技術革新を行い、今日のピアノの1つの理想を実現する」と桐朋学園大の西原稔教授。
 特集ではピアノとピアノ作品だけでなく、弦楽器や管楽器の発展も取り上げている。シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」は現在もチェリストのレパートリーとして人気だ。しかし、本来は、アルペジョーネという名前の弦楽器のために書かれた。6弦でギターのようなフレットがあり、重音を出すことが可能な楽器。このアルペジョーネをはじめ、ヴィオラ・ダ・ガンバやヴィオラ・ダモーレらさまざまな弦楽器がいったんは歴史から消えている。しかし、20世紀の古楽復興によって、現在では復元された楽器も多い。
 特集ページには、◎バッハ「ゴルトベルク変奏曲」聴き比べ◎日本のピアノの歴史と現状◎ショパンの解釈今昔◎旬のフォルテピアノ奏者◎ヴァイオリンの変遷◎フルートの改良とフルートのための作品、など盛りだくさん。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る オルガ・ペレチャッコ=マリオッティ ソプラノ
 現在、新国立劇場で上演されているドニゼッティのオペラ「ルチア」のタイトルロールを歌っている。ロシア・サンクトペテルブルク生まれ。マリインスキー劇場の児童合唱団で歌っており、合唱指揮者を目指していたが、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院で本格的に声楽を学んだ。イタリア・ペーザロのロッシーニ・アカデミーでベルカント・オペラのレッスンを積んだ。今では、ベルカント・オペラになくてはならない存在として引っ張りだこ。ルチアの役柄について「ルチアは自分の愛を守ろうとした意志の強い女性です。演じ手として歌い手としてのポテンシャルを全て表現できる。逆に言うと、自分の持っているもの全てを出さなければならない、ということです」と話す。

宮本文昭の気軽に話そう 山崎伸子 チェリスト
 日本の女性チェリストの草分けの一人で、斎藤秀雄の愛弟子。東京芸大や桐朋学園大で教え、多くの後進を育ててきた。2007年にスタートしたチェロ・ソナタ・シリーズが、5月25日の紀尾井ホールで最終回を迎える。バッハの無伴奏チェロ・ソナタ第6番やマルティヌー、ラフマニノフを演奏する。ピアノは小菅優。実はバッハの曲は今でも苦手だという。「それを克服するためにもっと勉強したいのです。死ぬまでに理想の演奏が見つかるのかなと思いながらも、地道に追求していくしかない作曲家です」という。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年4月20日(木)発売の2017年6月号は「創刊20周年記念号 祝祭の音楽」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年4月号が発売になりました
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【モーストリー・クラシック4月号の主な内容】

表紙 プラシド・ドミンゴ。Kaori Suzuki

特集 オペラの虜 イタリア・オペラVSドイツ・オペラ

 オペラはイタリアで生まれたものだが、その後、イタリア・オペラとドイツ・オペラの2つの潮流が生まれた。特集ではオペラの魅力とともに、イタリア・オペラとドイツ・オペラの個性の違いを取り上げている。
 ドイツの作曲家はイタリアの先進的な音楽を学び、イタリア出身の指揮者はドイツ音楽を巧みに指揮する。イタリアとドイツの相互の関係は、長く続いてきた。桐朋学園大の西原稔教授は「異なる伝統にあるからこそイタリア人はドイツ音楽をドイツ人以上に禁欲的に肉薄しようと努めているように思われ、それがドイツ音楽に間違いなく新たな活性化をもたらしている。そしてドイツの楽団と聴衆は、イタリア人指揮者のもたらすこの活性化をおそらく待望しているのである」と両国の関係を解説する。
 オペラ史上の最初の作品はモンテヴェルディの「オルフェオ」。イタリア伝統の即興演劇コンメディ・デラルテの持つ喜劇性を取り込み、18世紀にはオペラ・ブッファが生まれた。その後、ロッシーニらのベルカント・オペラ、ドラマティックな発声技術を必要とするヴェルディ、そして写実的なヴェリズモ・オペラを生み出す。こうしたイタリアのオペラの歴史を記した水谷彰良氏は「フランス・オペラが象徴主義に至り、ワグネリズムがドイツ・オペラを交響楽的な音楽へ歌を溶解させたのに対し、イタリア・オペラは歌の芸術、感情のドラマとしてその命脈を保ってきた」という。
 特集の1つに、「オペラのキャラクターさまざま」というコーナーを作った。「イケメン」「悪党」「悲劇のヒロイン」「三枚目」という4つのキャラクターに典型的な役柄を音楽評論家にあげてもらっている。加藤浩子氏があげた「イケメン」は、ドン・ジョヴァンニ、「トスカ」のカヴァラドッシ、ローエングリン、「ドン・カルロ」のロドリーゴ、そしてお気に入りは「フィガロの結婚」のフィガロ。彼女にとってはフィガロとスザンナがベスト・カップルだそう。
 ほかには、◎ヴェルディVSワーグナー◎プッチーニVSR.シュトラウス◎オペラの名指揮者◎ミラノ・スカラ座とバイエルン州立歌劇場◎オペラの往年の名歌手と現役歌手◎バロック・オペラの復活と隆盛、などがある。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る プラシド・ドミンゴ テノール/バリトン
 “3大テノール”の1人、プラシド・ドミンゴが3月13日、東京国際フォーラムでコンサートを行う。しかも、現代の“ディーヴァ”ルネ・フレミングとのデュオ・コンサートで、聴衆の期待は高まっている。ドミンゴの声種はテノールだったが、近年はバリトンに拡大した。「昔からバリトンの役柄に魅せられてきました。テノールはヒーローであり、王子や若き恋人やロマンティックな役が多いのですが、バリトンはより深い歌声が要求されます」と話す。6年前にバリトンに転向し、現在ではオテロやシモン・ボッカネグラなど9役をレパートリーにしている。「ミルンズ、ライモンディ、カップッチルリら素晴らしい歌手たちと共演してきたことがいま、役に立っています。私は今でも毎日勉強しています。いろんな歌を聴き、新たな作品と対峙する。それが血となり肉となります。それを聴衆に届けたいのです」と話した。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 江崎友淑 オクタヴィア・レコード社長
 オクタヴィア・レコードのオーナーとして、また制作プロデューサー、録音エンジニアとして活躍している。ポニーキャニオンの制作ディレクターから独立、会社を立ち上げた。「音楽家にはコンサートと同じくらい録音が大切だということを知っていただきたいですし、最高の音楽を作りたいという気持ちは演奏家と同じですから、仕事をする上では意見をぶつか会ってでも後悔しないものを残したいですね」と話す。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


次号予告
2017年3月20日(月・祝)発売の2017年5月号は「フォルテピアノからピアノへ 楽器の発展と音楽」を特集します

お楽しみに~

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