【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2018年1月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック1月号の主な内容】

表紙 ベートーヴェン

特集 ベートーヴェンが成し遂げたこと
 9曲の交響曲、ピアノ・ソナタ32曲、弦楽四重奏曲16曲…オペラを除く音楽の分野でベートーヴェンは後世の規範であり続けた。後の作曲家は否応なくベートーヴェンを意識せざるを得なかった。
 ピアノ・ソナタ第23番について桐朋学園大の西原稔教授は「提示部と展開部、再現部の3つの部分が連続した新しいソナタ形式が生まれる。この試みも伝統にタイする変革であり、破壊であり、新しい秩序の誕生である」と記す。また、大阪音楽大学の中村孝義名誉教授は「弦楽四重奏曲というジャンルになると、ベートーヴェンがなした業績は、彼以前のものはもとより、彼以後のどの作曲家のものも、遂にこれを超えることはできなかったと断言しても決して間違いではない」と綴っている。
 特集ではジャンルごとにベートーヴェンの作品を紹介している。「運命」の呼称で知られる交響曲第5番。音楽評論家の許光俊氏は「私は、ベートーヴェンが本当にオリジナルな交響曲を書いたのは、第5番が初めてだったのではないかと思う」という。ところで、冒頭の4つの音について、ベートーヴェンは弟子のシンドラーに「運命はこのように扉を叩く」と話した、ということから「運命」と名付けられたが、近年はこの逸話の信憑性に疑問がつき、次第に使われなくなっている。
 ベートーヴェンが生きた時代は、ピアノ(フォルテピアノ)の開発、発展が急速に進んだ。ヨーロッパ各地のピアノ製造者によって、音域が拡大され、新たなアイデアが盛り込まれたピアノが日進月歩で開発され、大作曲家ベートーヴェンの元に持ち込まれた。シュタイン、ヴァルター、シュトライヒャー、エラール、ブロードウッドなどと音色も機構も違うさまざまピアノを使い、時代によって異なるピアノで作曲されている。
 フランスのピアノ、エラールで作曲した代表作はソナタ第21番「ワルトシュタイン」や第23番「熱情」。イギリス式(突き上げ式)アクションを持つピアノで、タッチが重く力強い音が出る。しかし、「熱情」のあと5年ほど、ピアノ作品の作曲から遠ざかってしまう。「新たなピアノ曲の作曲に向かうには新たなピアノが必要になった」と音楽評論家の高久暁氏。そして、続いてはュトライヒャーのピアノが作曲の伴侶となった。
 他に、◎ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ◎革命家ベートーヴェンを象徴する第九◎ベートーヴェン弾きの系譜◎ロシアのベートーヴェン受容◎新国立劇場で「フィデリオ」を演出するカタリーナ・ワーグナー◎楽聖伝説の背景にあるもの、などです。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 彌勒忠史 カウンターテナー
 近年、バロック・オペラの上演が増え、カウンターテナーという声種が注目されている。バロック時代は女性が舞台に立てなかったため、高い声のカストラートが歌っていた。現代のカウンターテナーはその声部を歌う。「女声のメゾ・ソプラノに相当し、モンテヴェルディなど初期バロック音楽ですとソプラノ、バッハのような後期バロックではアルトのパートを歌う」と彌勒。小学生のころ、ジャズやファンクを聴き、アース・ウィンド&ファイアーのようにファルセットで歌う歌手がいたので、裏声で歌うのは普通のことだった、と語る。

◎連載 CDを超えるハイレゾの革命児MQA
 CDではなくハイレゾの音源をダウンロードしてクラシックを聴いている人が増えている。従来のハイレゾ方式であるリニアPCMとは全く違うMQAという音響技術が注目されている。オーディオと音楽評論の麻倉怜士さんによるこの連載が先月から始まった。今回は、MQAはニューロサイエンス(神経工学)の研究から誕生したことを書いている。人間が音を認識する時間間隔、時間軸解像度というものがある。開発者のボブ・スチュワート氏によると、これまでの5倍細かい解像度を持つことが分かった。人間に耳の感度に近づける研究を進めて開発されたのがMQAだ。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年12月20日(水)発売の2018年2月号は「音楽の父バッハとバロック音楽の魅力」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年12月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック12月号の主な内容】

表紙 パーヴォ・ヤルヴォイ指揮 NHK交響楽団

特集 一歩先の学び直し 管弦楽曲

 9月号の「一歩先の学び直し 交響曲」に続く、「一歩先の学び直し」シリーズ第2弾は、「管弦楽曲」です。「18世紀後半の古典派では管弦楽の王道は交響曲であったが、19世紀中葉から管弦楽曲の多様化が始まる」と西原稔・桐朋学園大学教授。管弦楽のジャンルは多岐にわたる。特集では交響詩、変奏曲、組曲、ラプソディー(狂詩曲)、オペラの序曲・間奏曲、ワルツなどに分類して、作曲家や作品を紹介している。
 「『交響詩』というのは、管弦楽によって物語や風景を描いた楽曲のことである」と音楽評論家の佐伯茂樹氏。その表現を突き詰めたのはリヒャルト・シュトラウス。彼の交響詩には「英雄の生涯」「ツアラトゥトラはかく語りき」などがあり、「アルプス交響曲」「家庭交響曲」とタイトル的には交響曲と銘打っていても実質的には交響詩。「彼の手にかかれば、人間の細かい行動はもちろん、自然界のあらゆる事象を管弦楽の音で描かれてしまう。R.シュトラウスの交響詩を聴くことで、ハリウッドの総天然色の映画を観ているような体験ができるのである」と佐伯氏は記している。
 また、ラヴェルやストラヴィンスキーは交響曲でなく優れた管弦楽作品を多く残した。実はストラヴィンスキーの作品1は、チャイコフスキーやグラズノフの影響がうかがえる4楽章の正統派の交響曲だった。しかし、「20世紀の作曲家は旧ソ連を除き、様式至上主義で権威主義的な交響曲を軽んじる傾向もあったが、ストラヴィンスキーは主題を対比して展開させ、頂点に至る形式が自分に向かないことをわかっていた」と元チャイコフスキー博物館学芸員のマリーナ・チュルチェワ氏。
 そして、ディアギレフが率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために書かれた「火の鳥」、ロシア民話の不運なキャラクター「ペトルージュカ」、古代異教の宗教儀礼を扱った「春の祭典」という3大傑作が生まれた。バレエ音楽として誕生したが、管弦楽作品としても今日まで演奏され続けている。
 管弦楽曲の演奏を得意とし多くの録音を残した指揮者も取り上げている。スイス・ロマンド管を創設したアンセルメ、フィラデルフィア・サウンドを作り上げたオーマンディ、カラヤン、N響首席パーヴォの父ネーメ・ヤルヴィの4人。それぞれ個性ある音楽を作り上げた。
 他に、◎「ロメオとジュリエット」に付けられた音楽◎エキゾチシズム溢れる音楽 スペイン趣味の音楽とスペインの作曲家◎クラシックと映画の架け橋となった「ファンタジア」◎バッハの管弦楽編曲作品の魅力◎オーケストラ・プレイヤーに聞く演奏が大変な曲は?◎最速のグリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲聴き比べ、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 向山佳絵子 チェロ
 6月までNHK交響楽団首席チェロ奏者を務めていた。来年4月には京都市立芸術大学准教授に就任する。同じチェロ仲間の長谷川陽子とプロデュースした「チェロ・コレクション~バッハへのオマージュ」が、11月8日、Hakujuホールで公演される。若手のチェリストとともに出演する。「いつまでも若手の気分でいたけれど、気がついたら下の世代にたくさん素晴らしいチェリストがいますし、先輩からいただいたご恩を、今度は私が若手に伝えたいと思ったのです」と話した。

BIGが語る パーヴォ・ヤルヴィ 指揮
 NHK交響楽団首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは、N響と3シーズン目に入った。今年2,3月にはヨーロッパ・ツアーを成功させ、リヒャルト・シュトラウスの交響詩チクルスのCDも好評だ。今シーズンのプログラムにはシベリウスが入り、来年はバーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」を演奏するなどオーケストラのレパートリーを広げている。「ロシア音楽、フランス音楽、そして世界初演を含めた新しい音楽などバラエティー豊かにしていくことが大切だと思っています。これまでのドイツ・ロマン派の流れを続けつつ、レパートリーを広げていきたいと思っています」と話している。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年11月20日(月)発売の2018年1月号は「ベートーヴェンが成し遂げたこと・作ったもの」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2017年11月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック11月号の主な内容】

表紙 レナード・バーンスタイン

特集 移民文化とアメリカの音楽

 人種のるつぼといわれるアメリカ。さまざまな国からの移民で成り立っている。彼らが持ち込んだ文化を自国流に育んできた。クラシック音楽もその1つ。当初はヨーロッパからの移民が主流だったため、アメリカにおいてもクラシックを聴きたいという欲求は当然のことだ。ニューヨーク・フィルの設立は1842年。ウィーン・フィルが最初の演奏会を行った年と同じである。
 ロシア革命を契機に多くのロシア人がアメリカに渡り、亡命した。ホロヴィッツ、ハイフェッツらはアメリカに移り住み、世界的に活躍することになる。20世紀を代表するピアニスト、ホロヴィッツは1903年、ウクライナ生まれ。28年にアメリカ・デビューをし、40年には定住する。ハイフェッツは1901年、リトアニア生まれ。17年にカーネギーホールにてデビュー。25年にはアメリカの市民権を獲得した。1873年生まれの作曲家ラフマニノフは1918年にアメリカに渡ったが、作曲意欲は減退し、あまり作品を残さなかった。それでも大ピアニストとして活躍した。また、ルービンシュタインは1887年生まれのポーランド人。1906年にアメリカにデビューした。「ルービンシュタインの気さくにファンに接するオープンな人柄、明るく前向きな演奏、幅広いレパートリー、美しいステージでの姿などがアメリカ人の心をとらえた」と音楽評論家の伊熊よし子氏。
 先にあげたニューヨーク・フィルをはじめ、実力と伝統を誇るトップ5のオーケストラを「ビッグ5」と称する。ほかにボストン交響楽団、倒産から立ち直ったフィラデルフィア管弦楽団、ショルティの印象が強いシカゴ交響楽団、セルが鍛え上げたクリ-ヴランド管弦楽団がビッグ5。ボストン響は11月に音楽監督、アンドリス・ネルソンスとともに来日する。来日プログラムはマーラーの交響曲第1番、ショスタコーヴィチの交響曲第11番など。「マーラーは私がボストン響と初めて出会った際に指揮した作曲家です(2011年、第9番を指揮)。バーンスタインが言ったと思うのですが、マーラーは1つ1つの音を演奏するために、100%力を尽くさなくてはいけません」と話している。
 ビッグ5以外、アメリカ50州の主なオーケストラの名前(知名度の高い団体は音楽監督の名前も)を地図とともに掲載している。
 他に、◎アメリカの音楽を豊かにした歌い手たち◎パデレフスキとアメリカ◎ロシアとアメリカ音楽◎アメリカの巨人バーンスタイン◎アメリカで遊飛した小澤征爾◎アメリカのオーケストラの経営・財政、などです。


特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 中嶋彰子 ソプラノ
 ウィーン・フォルクスオーパーなどで活躍してきた中嶋彰子。いま両親が移住した群馬県で「農楽(のうら)塾」というアカデミーを開いている。歌のレッスンはもちろんだが、合宿をしながら畑や田んぼで農業を行っている、「最初はミミズを見ただけで、帰りたい、なんて泣いちゃう子もいますけれど、何日かいて畑仕事などもしているうち、殻を破れるときが来るのです。人もきっと野菜などと同じで、いい土を作り、耕し、種を蒔き、水や太陽のバランスを考えながら育ててあげることが大事です」と話した。

BIGが語る アンドリス・ネルソンス 指揮
 11月に来日公演を行うボストン交響楽団の音楽監督。ボストン響が音楽監督と来日するのは小澤征爾以来18年ぶり。ボストン響は毎夏、タングルウッドでタングルウッド音楽祭を開催している。ネルソンスのインタビューは音楽祭最後の第九公演の翌日行われた。ラトビア生まれで、バーミンガム市立交響楽団音楽監督などを経て、2014年、現在のポストに就いた。また今シーズンからライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督も兼務する。「指揮者が要求することのみやればいい、とオーケストラに思わせることは、音楽にはよいことではありません」と話している。


このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


次号予告
2017年10月20日(金)発売の2017年12月号は「一歩先の学び直し 管弦楽曲&指揮者」を特集します

お楽しみに~

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