【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2018年3月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック3月号の主な内容】

表紙 モーツァルト、シュトラウス2世、ドヴォルザーク、クライスラー

特集 クラシック小品の楽しみ
 クラシックの小品と聞いて、どのような作品を思い浮かべるだろう。バッハ「G線上のアリア」や「羊は安らかに草を食み」、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「グラン・パルティータ」、シュトラウス・ファミリーのワルツやポルカ、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」や「ユーモレスク」など両手ではとても足らない。
 “ピアノの詩人”ショパンの作品は、ほとんどが小品だ。「別れの曲」「雨だれ」「小犬のワルツ」など多くの傑作がピアニストのレパートリーになっている。ヴァイオリニストで考えると、ウィーンのクライスラーだろう。クライスラーは、はじめ過去の作曲家の名前などで作品を発表したが、後にいずれも自作だと打ち明けている。自分が演奏するために書いた「ウィーン奇想曲」「中国の太鼓」「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」などなど。1回聴けば、すぐさま虜になってしまう魅力的なメロディーばかりだ。
 少し年配の読者は、アメリカのルロイ・アンダーソンになじみがあるはず。小学校の運動会、給食の時間などさまざまな行事で流された、「そりすべり」「トランペット吹きの休日」「シンコペイテッド・クロック」などがある。
 日本語の歌詞を付け歌われた曲も多い。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章の旋律は、「家路」と題された。何人もの詩人たちが歌詞をつけたが、堀内敬三の「遠き山に陽は落ちて」が最も知られている。ちなみに宮澤賢治も作詞している。
 クラシックがもっとも使われるスポーツといえばフィギュアスケート。プッチーニのオペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」、「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」やレオンカヴァッロ「道化師」より「衣装をつけろ」などは、新川静香、宇野昌磨や高橋大輔らフィギュア選手が使用することで一般にも知られるようになった。
 LP時代からクラシックを聴き続けてきたなら、小品集のアルバムを持っている人も多いだろう。CDは70,80分収録できるが、LPは片面で約20分、SPに至っては約5分しかない。CDならマーラーの交響曲のような大曲もやすやすと録音できるが、LPはそうはいかない。LP時代は小品集がたくさん発売されたが、CD時代になって減っていった。録音メディアの変遷が、小品のはやり廃りに影響している。
 ところで、バッハには管弦楽作品を鍵盤楽器1台で弾けるようにした作品がある。自作だけでなくヴィヴァルディの「調和の霊感」やマルチェッロのオーボエ協奏曲などがある。こうした編曲を音楽評論家の澤谷夏樹氏は「楽団を呼ばずに鍵盤楽器だけでこうした人気曲を気軽に楽しむ。それは、現代人がくつろいだ気分でオーディオを聴くことと軌を一にする」と記した。
 他に、◎小品集はなぜ書かれたのか◎ワーグナーの序曲・前奏曲◎ブラームスのオーケストラ小品の魅力◎オペラのアリアや合唱の名曲◎シューベルトの名歌曲◎名指揮者で小品を聴く、などです。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

BIGが語る ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮
 昨年90歳を超えたマエストロは、今もかくしゃくとしている。昨年11月、名誉指揮者を務めるライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と来日、見事な演奏を聴かせた。ブロムシュテットはスウェーデン人。ストックホルムなどで学び、バーンスタインにも師事した。ドレスデン・シュターツカペレ、サンフランシスコ交響楽団、北ドイツ放送響などのシェフを務めた。NHK交響楽団にもたびたび来演、名誉指揮者を務めている。
 健康の秘訣を問われ、「健康の秘訣はありません。健康は神様からの贈り物です。音楽家はたくさん勉強しなければなりませんから、休みなしでハードワークを続ける人が多いのです。自分の体を大切に扱い、やりすぎないことです」と語っている。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 金子三勇士 ピアノ
 ハンガリー人の母と日本人の父の間に生まれ、2つの祖国を持つピアニスト。6歳で単身ハンガリーに渡り、バルトーク音楽小学校、リスト音楽院大学などで勉強した。子供の頃住んでいたハンガリーの山奥の別荘地にはトロッコ列車が走っていた。何度も乗りに行ったら、運転士さんたちにかわいがられるようになった。なんと14歳のときにはディーゼル車の運転免許を取得。休日には趣味とアルバイトを予てトロッコ列車を運転していた、という驚くべきエピソードを語っている。本題のコンサートは、ハンガリー時代の同級生だったクラリネットのコハーン・イシュトヴァーンと日本で再会。これも奇縁。2月3日に東京文化会館で演奏会が行われる。


このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2018年2月20日(火)発売の2018年4月号は「演奏の今昔 正統的な演奏とは?」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2018年2月号が発売になりました
同時に、Webサイト http://mostly.jp/ も更新。目次、おすすめアーティストなどチラ読みができるほか、バックナンバーのページでは、デジタル書籍も購入できます。ぜひ、サイトにお立ち寄りください


【モーストリー・クラシック2月号の主な内容】

表紙 バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、モンテヴェルディ

特集 バッハとバロック音楽
 2017年はルターの宗教改革から500年の記念の年だった。バッハが生まれたアイゼナッハは、ルターが新訳聖書をドイツ語に訳したヴァルトブルク城の城下町。それゆえバッハ一族は、ルター派の音楽家として活躍した。「バッハの音楽の最も重要な土台はルター派の賛美歌である。賛美歌の旋律はオルガンのためのコラール前奏曲やコラール変奏曲、さらに教会カンタータに取り入れられ、この時代のプロテスタント、ルター派の音楽文化を形成した」(西原稔・桐朋学園大教授)。
 バッハは1723年、38歳のとき、ライプチヒの聖トーマス教会のカントール(楽長)に就任した。バッハの日常は、賛美歌のオルガンでの伴奏、合唱団の指揮、教会付属学校の教師などとても忙しかった。「日曜日の礼拝が終わるとその夜から次週上演するカンタータの作曲に取りかかり、作曲を終えるとパートごとに写譜をし、練習、リハーサル、本番と積み上げる。(トーマス学校の)学生の3分の1は寄宿生だったので、週に4日の音楽の稽古に加えて、生活面の指導もしなければならなかった」(音楽評論家の加藤浩子氏)
 多忙な日常の中から、「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」、「ブランデンブルク管弦楽曲」、「平均律クラヴィーア曲集」、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」など傑作の数々が生まれた。
 ドイツ・バロックの作曲家で、バッハと同じ1685年、ドイツ・ハレに生まれたヘンデルは、バッハとは大きく異なる道を歩んだ。イギリスに渡り、オペラ作曲家として有名になり、オペラが飽きられてくるとオラトリオで人気を博した。「ハレルヤ・コーラス」で知られるオラトリオ「メサイア」、アリア「オンブラ・マイ・フ」が歌われてきたオペラ「セルセ」などを残した。また、管弦楽曲と声楽作品の割合は1対9と、圧倒的に声楽作品が多い。しかし、舟遊びのイベントのために作曲された「水上の音楽」や、「王宮の花火の音楽」は今日でもよく演奏される。
 バッハたちより時代を100年以上さかのぼる、イタリア・バロックの巨匠といえばモンテヴェルディ。オペラ最初期の作品「オルフェオ」は1607年、マントヴァ公の依頼で作曲され謝肉祭の祝祭で初演された。近代オペラの様式を作り上げた傑作。モンテヴェルディはヴェネツィアの聖マルコ大聖堂の楽長を76歳で亡くなるまで30年勤めあげた。
 また、フランス・バロックのリュリやラモー、フランス・バロックを生んだヴェルサイユ宮殿なども取り上げている。
 他に、◎ヴィヴァルディ「四季」名盤聴き比べ◎バロック音楽の演奏の変遷◎バロック時代の楽器たち◎いま注目のバロック音楽の演奏家◎音楽と水の都ヴェネツィア、などです。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

2017年回顧ベスト・コンサート、ベストCD&DVD
 コンサートとCD&DVDの2つに分けて2017年を回顧した。それぞれ異なる評論家ら計20人に5公演、5点をあげてもらっている。公演の数や、発売されるCDも多いため、みなが一致して1位に推すというものは少ない。公演では、ラトル指揮ベルリン・フィル、読売日本交響楽団の「アッシジの聖フランチェスコ」、バイエルン州立歌劇場「タンホイザー」などが複数上げられていた。CD&DVDになるとさらにばらける。プレスラーが演奏するモ-ツァルトのピアノ・ソナタ第13,14番、ディアナ・ダムラウのマイヤーベーア「オペラ・アリア集」、ヤニック・ネゼ=セガンのメンデルスゾーン「交響曲全集」、小山実稚恵「ゴルトベルク変奏曲」などが登場している。


2018年注目の来日演奏家
 オーケストラ・指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト・チェリスト、弦楽四重奏・室内楽、オペラ・声楽の5つの分野で来年注目の来日アーティストを取り上げた。オーケストラ・指揮者を見ると、今秋、ベルリン・フィルの芸術監督としては“最後”の来日公演を行ったラトルは、2018年9月には新たな手兵ロンドン交響楽団と来日する。ズヴェーデン指揮ニューヨーク・フィル、ヤンソンス指揮バイエルン放送響、ハーディング指揮パリ管、ウェルザー=メスト指揮クリ-ヴランド管、メストはウィーン・フィルでもタクトをとるなど、来年も著名なオーケストラが次々と来日する。

宮本文昭の気軽に話そう ゲスト 加藤訓子 打楽器奏者
 日本とアメリカを拠点に活動する打楽器奏者、加藤訓子(くにこ)。1、2月、愛知と埼玉においてダンスの平山素子とスティーヴ・ライヒの「ドラミング」で共演する。ライヒはミニマル・ミュージックの創始者。「ドラミング」は、アフリカに行って現地の音楽に刺激を受けて書かれたという。本来は13人で演奏するが、今回は多重録音を使い加藤1人で演奏する。「ライヒの曲は音がどんどん変化していく様子が面白いけれど、ダンスのように動きがあるものが一緒ですと、さらに楽しめます」と話している。


このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2018年1月20日(土)発売の2018年3月号は「クラシック小品の楽しみ」を特集します

お楽しみに~

【発売情報】
本日、モーストリー・クラシック2018年1月号が発売になりました
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【モーストリー・クラシック1月号の主な内容】

表紙 ベートーヴェン

特集 ベートーヴェンが成し遂げたこと
 9曲の交響曲、ピアノ・ソナタ32曲、弦楽四重奏曲16曲…オペラを除く音楽の分野でベートーヴェンは後世の規範であり続けた。後の作曲家は否応なくベートーヴェンを意識せざるを得なかった。
 ピアノ・ソナタ第23番について桐朋学園大の西原稔教授は「提示部と展開部、再現部の3つの部分が連続した新しいソナタ形式が生まれる。この試みも伝統にタイする変革であり、破壊であり、新しい秩序の誕生である」と記す。また、大阪音楽大学の中村孝義名誉教授は「弦楽四重奏曲というジャンルになると、ベートーヴェンがなした業績は、彼以前のものはもとより、彼以後のどの作曲家のものも、遂にこれを超えることはできなかったと断言しても決して間違いではない」と綴っている。
 特集ではジャンルごとにベートーヴェンの作品を紹介している。「運命」の呼称で知られる交響曲第5番。音楽評論家の許光俊氏は「私は、ベートーヴェンが本当にオリジナルな交響曲を書いたのは、第5番が初めてだったのではないかと思う」という。ところで、冒頭の4つの音について、ベートーヴェンは弟子のシンドラーに「運命はこのように扉を叩く」と話した、ということから「運命」と名付けられたが、近年はこの逸話の信憑性に疑問がつき、次第に使われなくなっている。
 ベートーヴェンが生きた時代は、ピアノ(フォルテピアノ)の開発、発展が急速に進んだ。ヨーロッパ各地のピアノ製造者によって、音域が拡大され、新たなアイデアが盛り込まれたピアノが日進月歩で開発され、大作曲家ベートーヴェンの元に持ち込まれた。シュタイン、ヴァルター、シュトライヒャー、エラール、ブロードウッドなどと音色も機構も違うさまざまピアノを使い、時代によって異なるピアノで作曲されている。
 フランスのピアノ、エラールで作曲した代表作はソナタ第21番「ワルトシュタイン」や第23番「熱情」。イギリス式(突き上げ式)アクションを持つピアノで、タッチが重く力強い音が出る。しかし、「熱情」のあと5年ほど、ピアノ作品の作曲から遠ざかってしまう。「新たなピアノ曲の作曲に向かうには新たなピアノが必要になった」と音楽評論家の高久暁氏。そして、続いてはュトライヒャーのピアノが作曲の伴侶となった。
 他に、◎ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ◎革命家ベートーヴェンを象徴する第九◎ベートーヴェン弾きの系譜◎ロシアのベートーヴェン受容◎新国立劇場で「フィデリオ」を演出するカタリーナ・ワーグナー◎楽聖伝説の背景にあるもの、などです。

特集で紹介したDVD、CDのプレゼントもあります

宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 彌勒忠史 カウンターテナー
 近年、バロック・オペラの上演が増え、カウンターテナーという声種が注目されている。バロック時代は女性が舞台に立てなかったため、高い声のカストラートが歌っていた。現代のカウンターテナーはその声部を歌う。「女声のメゾ・ソプラノに相当し、モンテヴェルディなど初期バロック音楽ですとソプラノ、バッハのような後期バロックではアルトのパートを歌う」と彌勒。小学生のころ、ジャズやファンクを聴き、アース・ウィンド&ファイアーのようにファルセットで歌う歌手がいたので、裏声で歌うのは普通のことだった、と語る。

◎連載 CDを超えるハイレゾの革命児MQA
 CDではなくハイレゾの音源をダウンロードしてクラシックを聴いている人が増えている。従来のハイレゾ方式であるリニアPCMとは全く違うMQAという音響技術が注目されている。オーディオと音楽評論の麻倉怜士さんによるこの連載が先月から始まった。今回は、MQAはニューロサイエンス(神経工学)の研究から誕生したことを書いている。人間が音を認識する時間間隔、時間軸解像度というものがある。開発者のボブ・スチュワート氏によると、これまでの5倍細かい解像度を持つことが分かった。人間に耳の感度に近づける研究を進めて開発されたのがMQAだ。

このほか
◎青島広志の「ブルー・アイランド版音楽辞典」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

次号予告
2017年12月20日(水)発売の2018年2月号は「音楽の父バッハとバロック音楽の魅力」を特集します

お楽しみに~

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